飲酒運転根絶へ指導を　胆振局が臨時道立学校長会議

（道・道教委 2016-11-17付）

　【室蘭発】胆振教育局は十一日、苫小牧東高校と室蘭栄高校で臨時道立学校長会議を開催した。両会場合わせ、道立学校長二十二人が参加。阿部清明局長は、"飲酒運転をしない、させない、許さない"という意識をあらためて職員に周知、指導するよう求め、飲酒運転の再発防止に向けた取組の徹底を強く訴えた。

　同会議は、六月下旬、八月下旬にも「道立学校長・教育長会議」として開催しているが、九月下旬に他管内で道立学校教職員による飲酒運転事案が発生。再発防止および指導の強化に向け、再度会議を開催することとした。

　冒頭、阿部局長は「児童生徒を指導する立場にある教員による酒気帯び運転が後を絶たないことは大変遺憾」と述べ、「再度、飲酒運転の再発防止について徹底を図る必要があると考えている」と説明。「自らの所属においても、強い危機感をもち、"飲酒運転をしない、させない、許さない"という意識をあらためて職員に周知徹底するとともに、飲酒の機会が多い時期や休前日に管理職から注意喚起を行うなどの取組を徹底してほしい」と要請した。

　また、管理職による不祥事については、「職場全体のコンプライアンス意識の低下を招きかねない。管理職においては、常に部下職員の模範となるような行動に努めるとともに、職員への指導をお願いする」と呼びかけた。

　続いて、安澤典幸企画総務課長が「飲酒運転根絶に向けた取組」「服務規律の保持」について説明。飲酒運転の事案が依然としてなくならない現状に危機感を示した上で、「再発防止に向けて今後、飲酒運転事故を自分のことに置き換えて考えられる研修資料を作成・配布するので、当該資料を用いた研修を行っていただきたい」と述べた。

　また、「教職員を指導監督すべき立場にある学校の管理職が不祥事を起こすことは、道民の学校教育に対する信頼を著しく損なうもの。同種の事故の未然防止に努めてほしい」と訴えた。

(道・道教委 2016-11-17付)