道が未来人財応援基金創設へ 海外で学ぶ若者を支援 4定道議会に条例案提出
(道・道教委 2016-11-16付)

 道は、「北海道未来人財応援基金」創設に向け、準備を進めている。知事公約や道のグローバル人材育成指針「北海道におけるグローバル人材の育成に向けて」の具体化として取り組んでいるもの。海外留学に臨む若者をはじめ、高度な技能をもつ「未来の匠」を目指す若者、海外で開催されるスポーツや文化芸術の国際的な競技会、大会などに出場する若者を対象に助成し、そのチャレンジを応援する。道は、基金創設のための条例案と関連する補正予算案を四定道議会に提出し、議会議論などを踏まえ、二十九年度以降のスタートを目指す。

 高橋はるみ知事は、四期目の公約で、「グローバル人財育成基金」の創設を掲げていた。

 また、道がことし九月、グローバル人材育成の指針として取りまとめた「北海道におけるグローバル人材の育成に向けて」では、今後の取組の方向性として、「グローバル人材育成の好循環」を挙げ、「意欲にあふれ能力のある子どもや若者が、自らの夢に向かってチャレンジすることができるよう応援する仕組みづくりなどを通じて、海外での学修活動をはじめ専門的な経験を積むための実践活動などの海外留学の促進に取り組む」ことを盛り込んでいた。

 「北海道未来人財応援基金」は、その具体化として創設を目指すもの。

 三定道議会で高橋知事は、基金について、「本道の未来を担う人材の学びや活躍を道民とともに応援できる基金」とし、「意欲あふれ、世界的な視野をもって、さらなる高みを目指して、海外留学やスポーツ、文化、芸術などの分野で活躍を志す若者や、シェフ、パティシエなど、未来の匠に挑戦する若者を対象として、チャレンジの機会を提供できるよう応援することを基本としている」と説明していた。

 基金は、①海外留学②未来の匠③スポーツ④文化芸術―の四つのメニューを設定。いずれのメニューも、若者の海外における学びなどにかかる費用を助成する。

 このうち、②の「未来の匠」は、高度な技能をもつ若者が海外で学ぼうとする際の支援、また、③④は、海外で開催される国際的なスポーツ・文化芸術の競技会、大会に出場する若者への支援を想定している。

 道は、基金創設に向けた条例案と関連する補正予算案を四定道議会に提案。議会議論などを踏まえ、二十九年度以降のスタートを目指す。

(道・道教委 2016-11-16付)

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