柴田教育長が教育行政視察　特色ある取組の充実期待　上川管内小学校など９施設

（道・道教委 2016-11-18付）

東聖小の学校図書室で調べ学習に取り組む児童を見守る柴田教育長（写真中央）

　【旭川発】道教委の柴田達夫教育長が十四～十五日の二日間、上川管内の教育行政視察を行った。学校や幼児センター、児童養護施設、上川教育局など九施設に足を運び、それぞれの特色ある取組について関心を示し、今後の取組の充実に期待を寄せていた。

　視察には、道教委の桜井康仁教育政策課長、上川教育局の今田信彦次長、佐藤潤一教育支援課長などが同行した。

　初日は、全道唯一の工芸科高校として道外からも生徒を受け入れている、おといねっぷ美術工芸高校（伊藤良平校長）、小学校外国語活動巡回指導教員研修事業に指定されている名寄市立名寄東小学校（福田孝夫校長）、旭川市内の児童養護施設である社会福祉法人旭川育児院（多田伝生院長）を視察した。

　二日目は、実践的な英語を学ぶＵＬコースを設置し、特色ある英語教育を展開している旭川藤女子高校（水野清哉校長）、上川教育局、コミュニティ・スクールなどの取組を通して地域とともにある学校づくりを進める東神楽町立東聖小学校（古木勉三校長）と東神楽町立東神楽小学校（本田修校長）、地域交流センターが併設されているほか、最新型の設備で子どもたちが学びやすい環境となっている東川町立東川小学校（大久保善邦校長）、幼保一元化し発達段階に沿った教育保育課程を編成している町立東川幼児センター（伊藤和代センター長）を訪れた。

　うち、二日目の東聖小では、校長室で水野和男教育長が柴田教育長に対し、同町の教育施策やコミュニティ・スクール、地域学校協働本部などの取組について説明した。

　柴田教育長は、町教委で保育園を所管していることや、図書協力員など町独自の学校教職員を配置していることなどに関心を示していた。同町で進められている文部科学省事業の首長部局等との協働による新たな学校モデルの構築事業や、東聖小を実践校としたチーム学校の実現に向けた業務改善等の推進事業の成果に期待を寄せていた。

　このほか、地域学校協働本部の取組について、「地域などによる学校外での教育活動は、学校の負担が減り、学校にとって助けとなる」と評価。今後の活動の充実を期待していた。

　続いて、柴田教育長は、同校教職員を激励。「子どもを中心に人口が増えている東神楽町の教育環境や施策、皆さんの頑張りが素晴らしい成果を上げ、まちの魅力となりたくさんの人に期待されている」と述べた。「素晴らしい子どもたちの育成のため、今後も尽力し、成果が上がることを期待している」と呼びかけた。

　次いで、学校図書館のほか、一年生と二年生、五年生の算数の授業を視察＝写真＝。子どもたちが積極的に学ぶ様子を見守っていた。

(道・道教委 2016-11-18付)