第13期第2回道生涯学習審議会 担当部署越えシステム化 専門的な資質・能力育成を(道・道教委 2016-11-24付)
新たな道教育推進計画などについても審議
第十三期第二回道生涯学習審議会が二十一日、札幌市内のかでる2・7で開かれた。道知事部局、道教委、道警における生涯学習関連施策の実施にかかわって、委員からは、各部局で専門的な資質・能力を有する職員を育成するよう求める声が出た。また、「各部局間の連携を早急に進めてほしい」「担当部署を越えて全体で生涯学習推進体制を進める観点から、生涯学習事業のシステム化を強化していくことが必要」などの意見があった。
第二回審議会には、委員十人が出席した。
事務局が、市町村における生涯学習推進体制の整備状況調査、道の各部における生涯学習推進施策の状況、新たな道教育推進計画、仮称『北海道の生涯学習の現状』について報告。それらに基づき、審議を進めた。
このうち、道の各部における生涯学習推進施策については、事務局が、施策の項目ごとに実施状況速報値を報告。「学びを地域で生かせる環境づくり」は農政部と建設部、道教委の生涯学習推進局で、また、「多様な体験活動の推進」は環境生活部、経済部、水産林務部、道教委の生涯学習推進局で実施しているなどと説明した。
委員からは、「部局ごとに専門家をきちんと育て、議論しながら仕事を進めることができるようにするべき」「道の専門職と民間事業者とが議論し、切磋琢磨しながら事業を進めてほしい」などと、各部局で専門的な資質・能力を有する職員を育成するよう求める意見が出た。
また、「各部局間の連携を早急に進めてほしい」「各部局が進める事業では、副産物として、担当部署を越えて効果が波及するような成果を上げるものもある。それら全体で生涯学習推進体制を進める観点から、自覚的にシステム化した生涯学習の計画づくり、事業づくりを行うべき。生涯学習事業のシステム化を強化していくことが必要」との意見があった。
さらに、「道産品の販売促進キャンペーンとして立ち上げた事業でも、目的達成のため、学習活動を行う事例もある。それらをきちんと把握する必要がある」「各事業の良さをきちんと評価していく必要がある」などの声が出た。
現在、策定作業が進められている、新たな道教育推進計画について、委員からは、「文言を盛り込みすぎるのではなく、誰が読んでも分かるようなものにしてほしい」などと求める意見があった。
また、仮称『北海道の生涯学習の現状』について、事務局は「市町村における生涯学習・社会教育推進施策の立案の基礎資料となるよう、本道の生涯学習・社会教育の現状等を取りまとめる」と説明。道民の生涯学習に関する意識と実態、道内市町村における生涯学習推進体制の整備状況、道教委の主な生涯学習振興施策を集約するほか、持続可能な地域づくりの担い手の紹介、道立生涯学習推進センターの現代的課題に関する調査研究内容などを冊子にまとめ、本年度末に発行する予定となっている。
この資料について、委員からは、「現行の第三次道生涯学習推進基本構想と関連づけて、道として目指すものがよく分かるようにしてほしい」「デジタル化、データベース化して検索できるようにする必要がある」などの意見があった。
(道・道教委 2016-11-24付)
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