導入促進へ意識高める　根室局が管内ＣＳ研修会

（道・道教委 2016-11-25付）

７０人が参加し、ＣＳの可能性を模索した

　【根室発】根室教育局は十日、中標津町役場で管内コミュニティ・スクール（ＣＳ）研修会を開催した。管内五市町の教員や教委職員など七十人余りが参加。説明や協議を通して制度への理解を深め、導入促進に向けた意識も高めた。

　はじめに、同局の担当者が、コミュニティ・スクールの仕組みと今後の取組の方向性について説明。ことし四月一日現在、札幌市を除く道内の公立小・中学校で導入している学校が全体の四・五％に当たる六十校にとどまっていることなどにふれ、積極的な導入を呼びかけた。

◆ＣＳマイスター四柳氏招き講演

　続いて、東京都三鷹市の、みたかスクール・コミュニティ・サポートネット共同代表でＣＳマイスターの四柳千夏子氏が「未来ある子どもたちのために、私たちにできること～コミュニティ・スクールの可能性」と題して講演した。

　四柳氏は、三鷹市内のＣＳ全七学園における活動事例を説明。特に力を入れているものとして東日本大震災を受けて開始した防災の取組を挙げ、仮設トイレの組み立てや解体の実演、模擬家族による避難所体験など、義務教育九年間を見通したカリキュラムを紹介した。

　ＣＳ導入の成果については、「各学校や団体が、〝緩やかに〟つながった。普段は別々だが、何かあった時には一つになれるという輪が広がった」などと述べた。

　最後に、参加者がグループに分かれて熟議を体験。「自分の地域の子どもたちに、どう育ってほしいのか」というテーマのもと、付せんに解決策を記して模造紙に張り付け、積極的に議論していた。

(道・道教委 2016-11-25付)