職能向上へ研鑚深める　札幌市中学校長会が全体研修会

（関係団体 2016-11-21付）

新たな主題に基づく研究の成果を報告した

　札幌市中学校長会（大塚伸一会長）は十六日、ホテルライフォート札幌で全体研修会を開催した。研究基本主題「未来を築き、ともに社会を創る力を育む札幌市中学校教育」と設定し、研究部など七部が研究発表した。うち、研究部では、アンケート調査報告を踏まえ、主体的・対話的な学びを目指した取組を推進していくことを示した。

　同会は本年度、研究基本主題を新たに設定。三ヵ年継続研究の一年次目に当たる。

　冒頭、大塚会長があいさつ。国の動向を踏まえ、「情報を掘り下げて共通理解を図り、職能の向上に向けた実り多い研修会にしてほしい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、市教委の和田悦明児童生徒担当部長が登壇。「未来を担う子どもたちに上質な教育を図るためにも、一緒に手を携えて取り組んでいきたい」と述べた。

　研究発表に移り、研究部、特別支援教育部、管理部などの七部が発表。うち、研究部では、札幌市立新陵中学校の津坂雅法校長、札幌市立札苗中学校の西村春樹校長、札幌市立藻岩中学校の本間仁校長が発表者を務めた。

　研究部は、本年度から研究主題を「未来を築き、ともに社会を創る力を育む教育課程～自立に向けて協働が機能し、自らの未来社会を主体的、能動的に創る力を育む教育課程の編成と実施の在り方」と設定し、研究を進めている。

　研究主題に向けた具体的な調査項目として、①自立を目指した授業づくりや課題探究的な学習の展開②生徒自らが進んで学ぼうとする意欲の育み③協働が機能した確かな学びの展開―など五点を挙げた。

　津坂校長は、同部の課題設定の趣旨や研究内容などを紹介。続いて、各学校からのアンケート調査結果を報告した。

　本間校長は、調査結果の現状を踏まえ、基礎・基本の定着に向けた取組の深化を図るほか、課題探究学習の浸透、思考力・判断力・表現力を生かした主体的・能動的な取組の推進などを示した。その上で、「主体的・対話的で深い学びに繋げていきたい」とまとめた。

(関係団体 2016-11-21付)