釧路小中教頭会が研究大会開く　ミドルリーダー育成へ　実践発表や講演会などで研鑚

（関係団体 2016-11-18付）

教頭の役割について考えた

　【釧路発】釧路小中学校教頭会（佐藤敬喜会長）は十一日から二日間、弟子屈町内の川湯観光ホテルで二十八年度研究大会を開催した。約五十人が参加。実践発表や交流、講演会などを通して、ミドルリーダーを育てる教頭の役割について考え合った。

　研究主題「豊かな人間性と創造性を育む学校教育～たくましく生きる子どもを育む信頼される学校づくりの推進」のもと、サブテーマに「ミドルリーダー育成を図る教頭の役割の追究」を設定。ミドルリーダーとの連携強化、学校運営への参画意識の向上が「たくましく生きる子どもの育成」「信頼される学校づくり」へ向けた喫緊の課題ととらえ、実践研究を進めてきた。

　本年度は三ヵ年研究のまとめの年に当たる。管内全小・中学校のミドルリーダーを対象に行った意識・実態調査をもとに、各町村教頭会で「教頭が育てる」「学校で育てる」「町村で育てる」の中から重点を決めて取り組んできた。

　初日、佐藤会長があいさつに立ち、「“学ぶ教頭会”を具現化できるよう頑張ろう」「一人ひとりの力量を高める機会にして」と呼びかけた。また、熊本地震および台風被害が大きかった十勝地方に義援金を送ったことも紹介した。

　続いて、釧路教育局の室山俊美義務教育指導監、釧路管内町村教委連絡協議会教育長部会の国安修一部会長、釧路校長会の川嶋和久会長があいさつ。うち、室山義務教育指導監は「教員一人ひとりの特性を把握し、それぞれが活躍する場を意図的に位置付け、人材育成システムを機能させるとともに、学校運営の中堅を担うミドルリーダーとして学校運営への参画意識を高める取組を進めて」と求めた。

　このあと、本年度の研究について加藤誠一研究部長が発表したほか、標茶町教頭会の実践を町立虹別小学校の長谷川郁夫教頭が「ＯＪＴを通したミドルリーダーの育成の在り方」と題して報告した。引き続き、実践交流を行い、ミドルリーダー育成に向けて議論した。

　二日目は、㈱三ツ星レストランシステムの谷川富成社長が「真のリーダーシップとは」と題して講演した。

(関係団体 2016-11-18付)