高校生ものづくりコンテスト全国大会 7部門、90人が技競う 技術継承へさらなる成長期待(関係団体 2016-11-22付)
優秀な成績を収め、表彰を受ける生徒たち
全国工業高校長協会(後藤博史理事長)は十二~十三日の二日間、札幌市、小樽市、苫小牧市の各会場を舞台に「第十六回高校生ものづくりコンテスト全国大会」を開催した。各地区の予選を勝ち抜いてきた七部門、九十人の代表が日ごろの学習成果を披露した。
道工業高校長会主管、道教委共催。
近年、若者の製造業離れが進み、ものづくりの技術・技能の継承が危ぶまれている。わが国の持続的発展を維持するためには、産業を支える技術・技能水準の向上を図るとともに、若年技術・技能労働者を確保し、育成することが急務となっている。
これらのことから、全国工業高校長協会では、各学校で取り組んでいる、ものづくりの学習効果の発表の場として、全国の高校生が一堂に会して技術・技能を競い合う全国的な大会を企画、実施しているもの。
十三日に札幌市内のかでる2・7で行われた閉会式では、各部門三位までの表彰式を行い、入賞者に後藤理事長らから表彰状と記念メダルが授与された。
冒頭、あいさつに立った後藤理事長は、入賞者や参加者らの健闘をたたえ、「大会というのは普段とは違う雰囲気の中で、日ごろ練習してきた成果を出し切るということの難しさがあったのではないか。皆さんの集中して課題に取り組む姿に感動した。全国大会で得た大切なものは今後に生かされる」と生徒たちを労った。
また、「日本の経済は、ものづくりによって支えられている。皆さんがわが国のものづくりを支える人材として活躍することを期待する」と呼びかけた。
来賓として登壇した道教委の柴田達夫教育長は、生徒たちが大会で学んだこととして、「自分は努力ができるということ。でも、頑張った先にもまだ頑張っている人がいるということ。もっと頑張れば自分もそうなれるかも知れないということ」の三つを挙げ、「これを知っていれば、世の中で生きていける。皆さんに怖いものはない。その素晴らしい経験を皆さんはこの大会で得た」とたたえた。
また、「世界に誇るものづくり大国日本の担い手として、皆さんが素晴らしい成長を遂げることを心から期待している」と語りかけるとともに、大会の運営に尽力した関係者へ謝意を表した。
このあと、表彰式に移り、各部門の入賞者へ表彰状と記念メダルを手渡した。
大会結果はつぎのとおり。=敬称略=
▼旋盤作業部門=会場・道職業能力開発大学校
▽一位=高橋真也(愛媛県立東予高・三年)
▽二位=山本雄理(静岡県立科学技術高・二年)
▽三位=小松洸貴(長崎県立島原工業高・三年)
▼自動車整備部門=会場・札幌地方自動車整備振興会▽一位=川谷侑己(三重県立四日市工業高・二年)
▽二位=本多泰河(長崎県立長崎工業高・三年)
▽三位=杉村謙太(兵庫県立姫路工業高・三年)
▼電気工事部門=会場・小樽工業高校
▽一位=掛田昇吾(茨城県立玉造工業高・三年)
▽二位=斗沢宗弦(青森県立十和田工業高・三年)
▽三位=川脇大成(長崎県立長崎工業高・三年)
▼電子回路組立部門=会場・札幌国際情報高校
▽一位=宮崎恭寛(大分県立鶴崎工業高・三年)
▽二位=北本悠真(愛媛県立松山工業高・三年)
▽三位=池田凌我(札幌国際情報高・二年)
▼化学分析部門=会場・札幌琴似工業高校
▽一位=藤本一斗(岡山県立岡山工業高・三年)
▽二位=竹中輝平(兵庫県立姫路工業高・三年)
▽三位=兒玉ひかり(大分県立大分工業高・二年)
▼木材加工部門=会場・道科学大学
▽一位=福重虎星(広島県立広島工業高・三年)
▽二位=佐藤天(福島県立福島工業高・三年)
▽三位=上岡豊科(愛媛県立吉田高・二年)
▼測量部門=会場・苫小牧工業高校
▽一位=江頭龍成・三年、近藤亮・三年、山口蒼鳳・三年(長崎県立鹿町工業高)
▽二位=大坪裕太・三年、菊池恭輔・三年、宮本樹・三年(東京都立田無工業高)
▽三位=菅原健斗・三年、佐橋優紀・三年、吉田直矢・二年(北見工業高)
(関係団体 2016-11-22付)
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