十勝管内教委連が研修会　生きる力育む教育を　道研・秋山所長ら招き講演

（関係団体 2016-12-05付）

管内教育行政の推進・向上に向けて研鑚した

　【帯広発】十勝管内教育委員会連絡協議会（三澤吏佐子会長代行）は十一月二十五日、帯広市内のインザスイートで研修会を開催した。道立教育研究所の秋山雅行所長と十勝教育研究所の斉藤博所長が講演。約八十人が参加し、管内教育行政の推進・向上に向けて研鑚を積んだ。

　同研修会は、管内市町村教育委員会が一堂に会し、教育行政上の諸問題について共通理解を深めることが目的。管内十九市町村から教育委員長、教育長、教育委員約八十人が参加した。

　冒頭、三澤会長代行があいさつ。急速に変化する社会情勢にふれ、「グローバル化への対応や少子高齢化による社会活力の低下など、様々な課題が生じている」と指摘。その上で、「教育の現場には、人々の個性や能力を伸ばし、地域の発展の基盤となる人材を育成することが求められている」とし、「皆さんには、生きる力を育む教育の充実に向けて、心して本研修会に臨んでいただきたい」と呼びかけた。

　引き続き、十勝教育局の竹林亨局長が登壇。いじめや不登校、体力の向上など様々な課題にふれ、「今後とも、それぞれの地域や学校において、ふるさと十勝の明日を担う子どもたちのより良い育成に向けて取組を一層推進してほしい」と求めた。

　続いて、道立教育研究所の秋山所長が「ワークショップ型遠隔研修について」をテーマに講演した。

　秋山所長は、同所が行っている研修事業の概要を説明した上で、道内各ブロックで実施している遠隔研修の実践を紹介。各ブロックの研修の特徴や同所と遠隔会場を結んだワークショップ型研修の様子などを示した。

　このほか、附属理科教育センターにおける遠隔研修の取組についても紹介。秋山所長は「双方向による研修を行うことによって遠距離にある学校の教員が同時に研修に参加でき、交流を行うことができた」「参加する教員の移動時間の短縮が図られ、負担を軽減することができた」など、遠隔研修における成果を挙げた上で、「今後は、遠隔研修やオンデマンド研修など、ＩＣＴを活用した研修を様々な場面で導入していく」と伝えた。

　このあと、十勝教育研究所の斉藤所長が「管内教育に果たす十勝教育研究所・十勝教育研修センターの役割」と題して講演。同所が推進している「共同研究」や「協力員研究」の内容について解説したほか、研究所や研修センターが果たす役割について説明した。

(関係団体 2016-12-05付)