十勝管内小中教頭会が研究大会 新教育時代の扉開こう 講演、分科会を通し研鑚(関係団体 2016-12-02付)
「豊かな人間性と創造性を育む学校教育」を主題に開催
【帯広発】十勝管内小中学校教頭会(森浩嘉会長)は十一月二十五日、十勝教育研修センターで二十八年度研究大会を開催した。研究主題「豊かな人間性と創造性を育む学校教育~新教育時代の扉を開く、魅力あふれる学校づくり」のもと、講演会や六つの分科会などを実施。会員約百人が参加し、教頭としての資質・能力の向上を目指して研鑚を積んだ。
冒頭、森会長があいさつ。同大会の趣旨や本年度の研究概要について説明した上で、「我々教頭は、校長の経営方針のもと、確かな学力・体力の向上、豊かな心の育成、いじめ・体罰、服務規律の違反の根絶など、不断の検証改善を通して、組織的な取組を強力に推進していくことが必要」と指摘。「本研究大会を通して、管内の諸課題を直視し、学校改善に直結する会員の英知を結集させるとともに、その結果を管内各地に広げ、管内教育の活性化につなげてほしい」と期待を寄せた。
続いて、十勝教育局の沼田拓己義務教育指導監、十勝小・中校長会の石川満会長がそれぞれ来賓あいさつ。沼田義務教育指導監は学校運営の改善・充実に向けて、①学力の向上②特別の教科道徳の実施に向けた取組③服務規律の保持・徹底―の三点について要請した。
学力の向上については、「これまでの取組の成果を確実に検証し、方策を不断に見直すなど、検証改善サイクルをより確かなものにしてほしい」と求めた。
特別の教科道徳の実施に向けた取組では、「児童生徒一人ひとりが自己の生き方についての考えを深めることを通して、主体的に道徳性を育む道徳の授業づくりの推進に向けてリーダーシップを発揮していただきたい」。
服務規律の保持・徹底においては、「教職員の意識を高め、自分自身を律していくことができるよう、日常の指導はもとより、不祥事防止にかかわる定期的な職場研修の実施や教職員が主体となる不祥事未然防止の取組の推進を」と呼びかけた。
石川会長は「本研究大会を通して、自分を振り返るとともに、横のつながり力を生かし、真摯に学び合い、明日の学校経営に向けての大きな自信と財産となれば」と話した。
引き続き、共働学舎新得農場代表の宮嶋望氏が「組織を活性化させるための人材育成とは!」と題して講演した。
宮嶋氏は、新得農場のこれまでの活動と教育環境を関連付けながら、人材育成の在り方を説明。自分で考え、決断できる時間を与えるなど、子どもたちの人間性や創造性を豊かに育むために教育環境を整備することの大切さを説いた。
このあと、幕別町立札内中学校の石丸揚一朗教頭が「信頼される学校づくりの取組における教頭の在り方」をテーマに提言発表したほか、①教育課程②子どもの発達③教育環境整備④組織・運営⑤教職員の専門性⑥教頭の職務―の六つの分科会ごとに研究協議。参加者は、教頭としての資質・能力向上を目指して活発に意見を交わした。
(関係団体 2016-12-02付)
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