道高校教頭・副校長会が研究協議会 道民の期待・信頼に応え 講演や研究協議通して研鑚
(関係団体 2016-12-01付)

高校教頭・副校長会研究協議会
300人が参加した研究大会

 道高校教頭・副校長会(家近昭彦会長)は十一月二十五日、ホテルライフォート札幌で二十八年度第二回研究協議会を開いた。講演のほか、「学校組織を有効にマネジメントするために」をテーマとしたワールドカフェ・研究協議を行った。開会式では、家近会長があいさつに立ち、「高校教育に携わるすべての関係者が強い連携のもと、その使命を全うし、子どもたちや道民の期待、信頼に応えることがあらためて求められている。常に高校教育をリードし、今後とも、北海道教育の充実・発展のためにも、日々、精進していく」と決意した。

 同研究協議会は、高校における管理運営や教育指導上の諸問題を研究協議し、本道高校教育の充実を図るために開催。約三百人が参加した。

 開会式では、家近会長があいさつ。今夏に本道で発生した台風被害などを例に挙げ、「自然災害等に代表される学校危機管理上のリスクに備え、安心・安全を確保するための危機意識・対応力の醸成、地域との連携は高校教育における一つの重大な課題。生活安全指導の観点から、防災、防犯、交通安全など、教育現場においては、今後、教育活動の工夫改善を重ねていかなければならない」と述べた。

 また、「教職員による飲酒運転や不祥事があとを絶たない」と指摘し、「不祥事の根絶、未然防止が喫緊の課題。引き続き、管理の徹底とともに、教職員のメンタルヘルスケアや、職場の働きやすい雰囲気づくりなどにも留意し、効果的な取組を実施していかなければならない」と訴えた。

 さらに、「教育という人間形成の分野において、高校教育に携わるすべての関係者が強い連携のもと、その使命を全うし、子どもたちや道民の期待、信頼に応えることがあらためて求められている」と強調。「道高校教頭・副校長会は、常に高校教育をリードし、今後とも、本道教育の充実・発展のためにも、日々、精進していく」と決意を新たにした。

 来賓各氏があいさつ。

 道教委の菅原行彦教育指導監は「先行き不透明な時代においては、子どもたちに多様な人々と協力しながら、主体性をもって人生を切り拓いていく力を育むことが重要」と述べるとともに、研究協議会の成果に期待を寄せた。

 札幌市教委学校教育部の檜田英樹教職員担当部長は「道内の高校教育を担う皆さんがリーダーシップを存分に発揮し、変化の激しい社会を生きるために必要な力を、地域社会とともに共有・連携しながら育む学校教育の改善に向けたカリキュラム・マネジメントの組織な取組をけん引していくことが期待されている」と述べた。

 道高校長協会の大鐘秀峰会長は「学校改善のファシリテーターであると同時に、コーディネーターとして教職員を動かし、先導していく仕事が、現在の管理職には求められている」などと指摘し、研究協議会の成果に期待した。

 全国高校教頭・副校長会の小芝一臣会長は「改革の時代だからこそ、自校の教育目標を達成し、自校の校長とともに、自分の学校を運営している。そのためには、教頭・副校長同士のネットワークが大切」と述べた。

 開会式後、㈱セコマ代表取締役社長の丸谷智保氏が「北海道の資源を生かす~セコマの経営戦略」と題して講演。「教育の中に、郷土の誇りをもっと入れてほしい」と訴えた。

 また、㈱アムリプラザ講師・札幌大谷大学社会学部助教の丸山宏昌氏がファシリテーターを務め、「学校組織を有効にマネジメントするために」をテーマに、ワールドカフェ・研究協議を行った。

(関係団体 2016-12-01付)

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