教材作成し生きる力育成　道放送・視聴覚教育研究函館・渡島大会

（関係団体 2016-11-30付）

２００人余りが参加

　【函館発】第六十八回道放送教育研究大会・第六十二回道視聴覚教育研究大会合同大会函館・渡島大会が四日、函館短期大学付属幼稚園などを会場に開催された。大会テーマの「〝生きる力〟を育み、未来を拓く豊かな学びの創造～子どもが生き生きと学ぶアクティブ・ラーニングをめざした放送・ICT活用」のもと、公開保育や授業、分科会、研究協議会を通じて、参加者約二百人余りが研鑚を積んだ。

　同大会は、道地方放送教育研究協議会(小路徹会長)、道視聴覚教育連盟(森永裕文会長)が主催。

　全体会でははじめに、小路会長があいさつ。「ICT教材の使用を通して子どもの生きる力を育成するために、研究会の成果を活用し、さらなる歩みを進めてほしい」と述べた。また、映像教材やICT教材を生かすための普段の授業における土台づくりや環境づくりの推進を求めた。

　続いて、合同大会実行委の鈴木洋美委員長が、授業改善につながるICT活用について期待を寄せた。

　来賓祝辞では、渡島教育局の辻俊行局長と函館市教委の山本真也教育長が登壇。辻局長は「機材や教材の使い方について学ぶことで、今一度授業を見つめなおす機会にしてほしい」と呼びかけた。山本教育長は「子どもたちが情報を主体的に処理して、周囲に発信する能力の向上と、発達段階に応じた授業づくり」を求めた。

　研究発表では、函館短期大学付属幼稚園の清水里奈教諭、函館市立高盛小学校の村上兼人教諭など四人が、各校の研究主題の設定理由や重点課題について説明した。

　発表後、鳴門教育大学大学院学校教育研究科の藤村裕一准教授が「子どもが生き生きと学ぶアクティブ・ラーニングを目指した放送・ICT活用」と題して講演した。

(関係団体 2016-11-30付)