全高書研道大会で公開授業　イメージを言葉で表そう　札幌南高３年書道表現

（関係団体 2016-11-30付）

水間教諭のアドバイスを受け、力強く筆を動かした

　第四十一回全日本高校書道教育研究会道大会（二十一・二十二日、札幌市内）における公開授業のうち、札幌南高校（川口淳校長）では、三年生の学校設定科目書道表現「絵画から感じたものを表現する」（水間猛猪教諭、生徒数四人）が行われた。絵画作品から得たイメージをもとにした書作品の制作を通して、書表現の技術や創造的活動の楽しさを理解させる授業を展開した。

　本時は、十時間扱いの六時間目。前時までに、三岸好太郎を中心に美術館などで作品鑑賞を行い、作品の背景や表現方法について理解を深めた。それを踏まえ、本時では、三岸好太郎の作品を取り上げ、受けたイメージを「ことば」で表すとともに、感性を働かせながら自らの意図に基づいて構想することを目標に据えた。

　はじめに、生徒たちは、前時で絵画と書道の表現技法の共通点を学んだことを振り返り、作品づくりに生かすことができる点を探った。続いて、特に印象に残った三岸作品を選び、その作品について魅力を感じた点と作品からイメージした言葉、どのような作品にしたいかをそれぞれ発表。つくりたい作品のイメージを明確化させた。

　このあと、水間教諭の構図の取り方や筆の使い方などについての注意点をもとに、作品の制作を開始。水間教諭のアドバイスに耳を傾けながら、力強く筆を動かしていた。

　最後に、水間教諭が完成した作品を講評。「筆の様々な面を使い、動きがあって柔らかい線を書いている」などと評価した。生徒は、「構想どおりに表すことができたと思う」などと感想を述べていた。

　授業終了後、研究協議を行い、各学校の書道担当教諭が授業内容について意見交換した。

(関係団体 2016-11-30付)