札幌市特別支援学級設置学校長協会 幼保小の連携深めて 北光小で授業公開交流(関係団体 2016-12-05付)
みのり学級の道徳「友達っていいね」を公開
札幌市特別支援学級設置学校長協会(森雅彦会長)は十一月下旬、札幌市立北光小学校で第八回幼保小授業公開交流事業を開催した。関係者約三十人が参加。授業公開や交流研修を通して連携を深めた。
同事業は、小学校の特別支援学級の授業公開を通して市立と私立の幼稚園、認定こども園、保育所の教諭、保育士に小学校の特別支援教育について理解を深めてもらうことが目的。札幌市私立幼稚園連合会、札幌市幼児教育センターとの共催となっている。
例年、市内十区十校で実施しているもので、ことしで八年目。この日は北区と東区で授業公開を実施した。
このうち、北光小ではみのり学級一組・二組が授業を公開。二組では手嶋浩太郎教諭と城近温香教諭が道徳「友達っていいよね」を指導した。
本時の目標を「友達のことは好きだが上手に接することが苦手だという葛藤に気づき、遊びの活動を通して今まで以上に友達とかかわり合おうとする態度を育てる」と設定した。
手嶋教諭が授業を進め、城近教諭がサポートに当たる形で授業を行った。
手嶋教諭は、パワーポイントでアニメのキャラクター等の画像を提示。それぞれにいろいろな友達がいることに気づかせたほか、児童にとっての友達を問いかけ、本時の学習に対する関心を高めさせた。
続いて、「友達が好きか」「友達と楽しくかかわっているか」と問いかけた。全体交流で、児童の「かかわりが足りない」「あまり話をしてない」という言葉を取り上げ、友達は好きという気持ちが強いものの、なかなか友達とかかわれていないことを確認した。
このあと、「天使のわっかを持ち上げろ!」「天使のわっかをくぐるぞ」の二つのゲームを実施。「誰も喋ってはいけない」「一人だけ喋っていい」「みんな喋っていい」の三パターンでゲームを行った。
振り返りでは、みんなが喋っていいことで「アドバイスができる」「にぎやかで楽しい」など児童の発言を取り上げるなど、友達と息を合わせたり、声をかけ合ったりすることの大切さに気づかせた。
また、学校生活で友達とかかわりのある場面を問いかけるなど、普段の生活でも友達とのかかわりを考えさせるよう促した。
授業公開後は、交流研修を実施。札特協理事で、苗穂小学校の大石幸志校長があいさつした。同事業の目的などにふれ、「グループ交流は、幼稚園・保育所と小学校の先生が交流できる貴重な機会。有意義な研修としてほしい」と呼びかけた。
また、会場校の礒島紀代恵校長が、歌や花、読書などをテーマに特色ある教育活動を展開していることを紹介した。
このあと、授業者が授業について説明。その後、グループに分かれて「小学校の特別支援教育」「小学校への接続」をテーマに熱心な情報交流が行われた。
(関係団体 2016-12-05付)
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