札幌市議会第４回定例会代表質問（２８年１２月５日）　ＡＬＴ増員の方針示す　入学準備金の早期支給を試行

（市町村 2016-12-07付）

　札幌市議会第四回定例会代表質問が五日、本会議場で開かれた。中川賢一議員（自民党）と岩崎道郎議員（民進党市民連合）が登壇し、「入学準備金の支給時期」「ＡＬＴの配置」について質疑。長岡豊彦教育長や板垣昭彦副市長が答弁した。

◆中学校の入学準備金３月支給の試行検討

　札幌市の給付型奨学金のうち、入学準備金の支給については、入学前ではなく入学後の六月ころに支給している。一方で、中学校入学前は、制服など指定用品の購入費用が高額となるため、世帯によっては大きな負担となっている。こうした状況を踏まえ、長岡教育長は「来年、中学校に入学予定の就学援助世帯に対し、試行的に三月に支給する方向で検討を進めている」との考えを示した。岩崎議員の質問に対する答弁。

◆ＡＬＴ増員の方針、複数年契約検討も

　長岡教育長は、ＡＬＴの今後の配置について、中学校のすべての学級で週一回のＡＬＴとの授業を実施するほか、今後小学校において五・六年生の教科化や三・四年生での外国語活動の導入が予定されていることから、児童生徒が早い段階から英語に慣れ親しむことができるようＡＬＴを増員する考えを示した。岩崎議員の質問に対する答弁。

　ことし五月には、民間業務委託（Ｎｏｎ―ＪＥＴＡＬＴ）で委託業者が必要なＡＬＴを確保できず、ＡＬＴを配置した授業が遅れたことから、入札時期を早めるほか、複数年契約を導入するなど安定的な配置を図っていくこととした。

◆児童生徒数急増地域の改築を総合的に判断

　中央区など児童生徒数急増地域における学校施設の改築について長岡教育長は、建築年次が古いものから整備することが基本となるものの、児童生徒数の将来推計なども重要な要素となっていることから、改築時期について総合的に判断していく方針を示した。中川議員の質問に対する答弁。

◆自転車交通安全教室を高校以外にも拡充

　板垣副市長は、スケアード・ストレイト教育技法による自転車交通安全教室について、本年度市内高校十三校一万四百三十人の生徒が受講し、生徒や教諭に好評なことから、高校以外での拡充など今後の方針を示した。岩崎議員の質問に対する答弁。

(市町村 2016-12-07付)