網走市教委の本年度新規事業　運動の楽しさ伝える　外部講師が体力づくり支援

（市町村 2016-12-09付）

日体大の伊藤准教授が様々な遊びのアイデアを紹介した（写真は網走小）

　【網走発】網走市教委は十一月下旬、市立網走小学校と網走中央小学校で、「子ども体力づくりサポート事業」を実施した。体力向上を目的とした本年度の新規事業。網走小学校では、日本体育大学児童スポーツ教育学部の伊藤由美子准教授が、様々な遊びを通じて、児童に身体を動かすことの楽しさを伝えた。

　市教委では、全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果から、児童生徒の体力や運動・生活・食習慣を把握し改善するとともに、スポーツの楽しさを味わい、達成感の得られる体育授業の工夫改善を課題とした。

　これらを踏まえて、本年度から「子ども体力づくりサポート事業」を実施。市内の小学生を対象に、体力づくりの支援を受ける環境を整備し、「できる喜び」を体得する中で、運動の習慣付けや基礎体力の定着を図り、児童の体力づくりの向上に資することを目的とした。

　市内に日本体育大学附属高等支援学校が開校することを機に昨年三月、同大学と網走市が結んだ「体育・スポーツ振興に関する協定」に基づき、当日は伊藤准教授が講師を務めた。網走中央小では三・四年生を、網走小では四年生を対象に「体つくり運動」を実施した。

　網走小では、四年生五十人が参加。はじめに、二人一組での組体操、足や腕を使って「グー・チョキ・パー」を表現する運動を行った。

　続いて、レジ袋を使った遊びを実施。伊藤准教授は、様々な遊びのアイデアを紹介し、活発に身体を動かすように呼びかけた。児童はレジ袋を空に放り投げ、手や足でキャッチするなど、いろいろな遊びに熱中していた。

　市教委は、「体つくり運動はすべてのスポーツの基盤となりうる運動。次年度以降も継続して学校での体力づくりをサポートしたい」と話している。

(市町村 2016-12-09付)