通学路交通安全プログラム PDCAサイクル徹底 合同点検、効果把握で改善・充実を―安平町(市町村 2016-12-06付)
【室蘭発】安平町における通学路交通安全プログラムがまとまった。基本的な考え方をみると、通学路の安全確保を推進するため、継続して合同点検に取り組むとともに、対策実施後の効果把握も行うことで、対策の改善・充実を図っていく方針。これらの取組をPDCAサイクルとして繰り返し実施し、通学路の安全性向上につなげていく。
二十四年四月以降、登下校中の児童生徒が死傷する事故が全国で相次いで発生。これを受け、文部科学省および国土交通省、警察庁は、通学路における交通安全を確保するため、関係機関合同による緊急点検を実施するよう全国自治体に要請していた。
町では二十四年八月、道路管理者、警察、学校関係者等と連携し、小学校通学路における緊急合同点検を実施。以降、必要な対策を講じてきた。
引き続き、子どもたちの登下校時の安全確保に向けた取組を実施するため、関係機関と連携体制を構築し、プログラムを策定。今後は、プログラムに基づき、関係機関が連携して、子どもたちが安全に登下校できる通学路の安全確保を図っていく。
プログラムの概要はつぎのとおり。
【基本的な考え方】
▽継続的な通学路の安全確保を推進するため、合同点検を継続して取り組んでいくとともに、対策実施後の効果把握も行い、対策の改善・充実を図る。これらの取組をPDCAサイクルとして繰り返し実施し、通学路のさらなる安全性の向上を図る
【定期的な合同点検】
▼合同点検の実施時期等
▽通学路の安全点検の実施および危険個所の確認については、各学校において行う
▽各学校が確認した危険個所の状況を踏まえて、関係機関による合同点検を年一回実施することとし、必要に応じて緊急合同点検を実施する
▽合同点検の実施時期は、各学校から報告を受けた危険個所の状況を踏まえ、冬季実施も含め適切に設定する
▽効率的・効果的に合同点検を行うため、必要がある場合は、通学路安全推進会議において重点課題を設定して合同点検を実施する
▼合同点検の体制
▽通学路安全推進会議の構成組織をもって合同点検を行い、必要に応じてPTA役員および自治会等の参加する点検を実施する
【対策の検討(PLAN)】
▽合同点検の結果から明らかになった対策必要個所について、歩道整備や注意喚起のための看板設置等のハード対策や、通学路変更や交通安全指導等のようなソフト対策など、対策必要個所に応じて具体的な実施メニューを検討する
【対策の実施(DO)】
▽対策の実施に当たっては、対策が円滑に進むよう関係機関相互の連携を図るとともに、特に危険性および緊急性の高い個所については、可能な限り早期に対策が講じられるよう努める
【対策効果の把握(CHECK)】
▽合同点検結果に基づく対策実施後の個所等について、実際に期待した効果が上がっているかを確認するため、各学校への聞き取りや現地調査を行うなど、対策実施後の効果を把握するための手法を検討し、対策効果の把握を行う
【対策の改善・充実(ACTION)】
▽対策実施後も合同点検や効果把握の結果を踏まえて、対策内容の改善・充実を図る
(市町村 2016-12-06付)
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