道教委29年度予算概算要求の基本方針 喫緊の課題への対応盛る 学力・体力やいじめ防止など(道・道教委 2016-12-12付)
道教委は、二十九年度予算概算要求の基本方針を決定した。「社会で活きる実践的な力の育成」「豊かな心と健やかな体の育成」「信頼される学校づくりの推進」などのため、「北海道教育推進計画」の着実な推進に向けた施策に取り組む。また、「子どもたちの学力や体力の向上に向けた取組」「いじめ・不登校に対する取組」など、本道教育の喫緊の課題に対応するための予算づくりを進めることなどを基本に置いた。併せて、前例や慣習にとらわれず、スクラップ・アンド・ビルドを徹底することを掲げた。
基本方針では、道が策定した「行財政運営方針」に沿って、歳入・歳出にわたる見直しを一層強化することを基本とし、道の「二十九年度予算編成方針」を踏まえつつ、「当面する教育行政上の諸課題に適切に対応した各般の施策予算の確保に向けて、最大限の努力をしていかなければならない」との姿勢を示した。
特に、「世界を目指し、未来を担う人づくりのための事業や直接児童生徒に影響のある事業、学校教育に直接的に必要となる事業については、十分に配慮しながら取り組んでいく」「学校教育以外の分野については、関係機関相互の役割分担を見直し、事業個々の緊急度、優先度をはじめ必要性・妥当性等について十分見極めながら、必要な経費の確保に向けて取り組む」とした。
その上で、四点の基本的事項を挙げた。
第一は、本道の教育を取り巻く環境や現状、国における教育改革の動向などを踏まえつつ、「社会で活きる実践的な力の育成」「豊かな心と健やかな体の育成」「信頼される学校づくりの推進」「地域全体で子どもたちを守り育てる体制づくりの推進」「北海道らしい生涯学習社会の実現」のため、「北海道教育推進計画」の着実な推進に向けた施策展開に取り組む。
また、「子どもたちの学力や体力の向上に向けた取組」「いじめ・不登校に対する取組」など、本道教育における喫緊の課題に対応するための予算づくりを進めることした。
第二に、各種事業については、二十八年度の政策評価の結果や、毎年度の最終補正における予算措置状況などを踏まえ、的確に予算要求に反映することを原則とした。
第三に、新規事業については、政策評価に基づく施策の見直しによる財源捻出を基本とし、安易に前例や慣習にとらわれることなく、既存事業との振替や統合など、スクラップ・アンド・ビルドの原則を徹底し、廃止や見直し時限を設定する。
一方、既存事業については、事務事業の必要性、妥当性、優先度などについて、抜本的な見直しを行い、効率的な事業予算の算定に努め、事業内容に応じて時限を設定することとした。
第四に、事業実施に伴う事務的経費は、コスト縮減の一層の徹底を図るとした。
これらの基本的事項を踏まえ、各種事務事業については、「必要性や優先度等に基づく合理的な選択と質の向上を図り、限りある財源、人員等を効果的に配分するため、事務事業評価を踏まえた見直しを確実に予算に反映させる」との方針を掲げた。
組織機構・職員配置については、「簡素で効率的・機動的な執行体制の整備に向けて不断の見直しを行う」とした。
(道・道教委 2016-12-12付)
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