十勝局が学力向上推進研修会開催 授業改善へ研鑚深める 全国学力調査の活用法など(道・道教委 2016-12-09付)
2日間合計で150人が参加した
【帯広発】十勝教育局は一日から二日間の日程で、十勝教育研修センターで二十八年度学力向上推進研修会を開催した。二日間合わせて約百五十人が参加。全国学力・学習状況調査の結果をもとにした説明・協議を行い、管内児童生徒の学力向上を目指して研鑚を積んだ。
同研修会は、全国学力・学習状況調査の分析・活用方法等に関する研修を行い、各学校における調査結果を活用した組織的な検証改善サイクルの改善・充実を促進し、道の児童生徒の学力向上に資することが目的。二日間合わせて小・中学校、特別支援学校の教諭など約百五十人が参加した。
はじめに、十勝教育局義務教育指導班の吉村公孝主査が「全国学力・学習状況調査の本道の結果および課題について」をテーマに講義した。
吉村主査は、全国学力・学習状況調査の目的や内容について説明した上で、実際の問題の内容や質問紙調査の結果を示しながら、調査の重点ポイントを解説。社会に開かれた教育課程を築き上げる大切さを説き、これからの教育課程の理念として、①社会や世界の状況を幅広く視野に入れ、より良い学校教育を通じてより良い社会を創るという目標をもち、教育課程を介してその目標を社会と共有していくこと②これからの社会を創り出していく子どもたちが、社会や世界に向き合い、かかわり合い、自らの人生を切り拓いていくために求められる資質・能力とは何かを、教育課程において明確化し、育んでいくこと③教育課程の実施に当たって、地域の人的・物的資源を活用したり、放課後や土曜日等を活用した社会教育との連携を図ったりし、学校教育を学校内に閉じずに、その目指すところを社会と共有・連携しながら実現させること―の三点を示した。
引き続き、吉村主査が二十九年度に向けた取組について説明。学力調査の結果を活用した授業改善に取り組むことや「読書力」「記述力」「活用力」の三つの力の育成を重視していくことなどを伝えた。
このあと、「管内における課題解決に向けた取組」「各学校における授業改善の方向性」「小中連携の充実による学力向上の取組」をテーマに協議したほか、佐藤育子教育支援課長が「検証改善サイクルの改善・充実」について説明した。
(道・道教委 2016-12-09付)
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