【解説】11月末の少年非行等概況―道警
(解説 2016-12-26付)

 道警本部少年課は少年非行等の概況をまとめた。十一月末時点で、検挙・補導された非行少年は一千三百三十一人(うち女子二百十四人)で、前年同期に比べ二百八人(一三・五%)減少した。

内訳は、刑法犯が二百十七人減の一千百六十六人(うち女子百八十人)、特別法犯が十五人増の百六十四人(同三十四人)、ぐ犯少年は男子一人で六人減少。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年として、五百四十五人(三・八%)減の一万三千九百四十八人(うち女子三千四百七十一人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が七百七人で全体の六〇・六%を占め、その手口では、万引きが四百八十七人で最も高い割合(六八・九%)を占めた。

 学職別では、高校生が四十人減の三百三十七人、中学生が百十五人減の二百九十人で、中・高校生で全体の五三・八%を占めた。小学生は七人減の二百二十一人、その他学生が二十人減の七十八人、有職少年が三十一人減の百五十五人、無職少年が三人減の八十五人だった。

 特別法犯で検挙された百六十四人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ禁止法が十六人増の五十五人、道育成条例が一人減の十三人、軽犯罪法が九人減の十三人、売春防止法が二人増の八人など。

 薬物乱用では、半減の五人が検挙・補導された。

 一方、福祉犯の検挙人員は二百七十六人で、四十二人(一三・二%)減少。被害に遭った少年は三十一人少ない百六十五人。このうち、児童、生徒、学生は百二十八人で、被害者全体の七七・六%を占めた。出会い系サイトなどを利用して福祉犯被害を受けた少年は六十六人で、前年同期に比べ四人減少した。

(解説 2016-12-26付)

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