【解説】「GPA制度」の導入進む
(解説 2016-12-19付)

 欧米の大学や高校などで一般的に使われている成績評価方法「GPA制度」について、学部段階で導入している大学は、二十一年度の三百六十大学から二十六年度は五百七十八校に増加したことが、文部科学省の「大学における教育内容等の改革状況調査」の結果から明らかになった。

 全国の国公私立七百七十五大学のうち七百六十四大学から回答を得た。

 特に進展がみられた事項の例としては、新入生を対象に提供される初年次教育において、論理的思考や問題発見・解決能力の向上のためのプログラムを実施している大学数が、二十一年度三百十四大学(四三%)から二十六年度四百六十六大学(六三%)へ増加。将来の職業生活や進路選択に対する動機付け・方向付けのためのプログラムを実施している大学数も同様に、三百七十九大学(五二%)から五百五十大学(七四%)に増えた。学部段階でGPA制度を導入している大学も三百六十大学(四九%)から五百七十八校(七八%)へと二九ポイント増加。

 全国的にはまだ普及していないが、近年各大学によって取り組まれ進展がみられる事項として、履修系統図(カリキュラムマップ、カリキュラムチャート)の活用が挙げられ、二十三年度二百九十九大学(四〇%)から四百二十六大学(五八%)に増加。シラバスに、準備学修に必要な学修時間の目安を記載する大学数も二十一年度五十大学(七%)から百二十一大学(一六%)へ増加した。

 文科省は、「卒業認定・学位授与」「教育課程編成・実施」「入学者受入れ」からなる三つの方針に基づいた各種の取組、特に組織や教育研究等に関する情報を収集・分析する「IR」について、取組が進展することを期待。教職員の資質向上も今後の課題として挙げている。

(解説 2016-12-19付)

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