【解説】「今年の漢字」は〝金〟(解説 2016-12-14付)
二十八年の世相を漢字一字で表す「今年の漢字」に「金」が選ばれ、京都市東山区の清水寺の「清水の舞台」と呼ばれる本堂で十二日、森清範貫主が縦一・五㍍、横一・三㍍の越前和紙に力強く揮毫した。
「今年の漢字」は、京都に本部がある日本漢字能力検定協会が主催。毎年、全国公募によって、その年の世相を表す漢字一字を決定し、発表することで、一年を振り返りながら、漢字一字に込められた奥深い意義を認識する機会を創出しようと平成七年に始まった。
二十二回目となったことしは十五万三千五百六十二票の応募があり、「金」が六千六百五十五票を集めて一位となった。金の字が選ばれるのは平成十二年と二十四年に続き三度目。
二位「選」(四、七二三票)、三位「変」(四、六一九票)、四位「震」(四、六〇六票)と続き、五位には「驚」(三、七四六票)が入った。
同協会では、リオオリンピックでの日本勢の「金」メダルラッシュ、舛添要一前東京都知事の辞任や東京オリンピックの巨額経費問題など政治と「金」をめぐる問題、イチロー選手の通算三千本安打の「金」字塔、米国大統領選を制したドナルド・トランプ氏から連想される「金」髪、「金」色の衣装を身に付けたピコ太郎さんの『PPAP』が世界的に大ヒットしたことなどを理由に挙げている。
二位の「選」は十八歳選挙権導入や電力自由化で個人の選択肢が増えたことから、三位の「変」は英国の欧州連合(EU)離脱など世界情勢の変化や、鳥取、熊本で起きた地震などの天変地異が理由として挙がった。
昨年は、安倍政権のもと安保法案の採否をめぐり国論が二分したことや、世界中で安全が脅かされる事態が続いたことなどから「安」が選ばれた。
(解説 2016-12-14付)
その他の記事( 解説)
【解説】教員の英語力と言語活動が鍵
英語教育に関する小学校との連携に取り組んでいる中学校の割合をみると、道が96・4%と全国平均の72・5%を上回っている。情報交換(授業参観や年間指導計画の交換)、交流(指導方法等の検討会)...(2022-05-20) 全て読む
【解説】オンラインで日本語支援
末松信介文部科学大臣は17日の記者会見で、ウクライナからの避難者に対し、オンラインによる日本語教育の支援を開始する考えを示した。文部科学省の調査によると11日時点で44人の幼児児童生徒が就...(2022-05-19) 全て読む
【解説】子ども家庭庁法案 衆院通過
子どもや家庭支援の司令塔となるこども家庭庁の設置法案と、こども施策の基本理念を定めるこども基本法案が17日の衆議院本会議で可決された。 内閣府の外局として設置予定のこども家庭庁は、小学...(2022-05-18) 全て読む
【解説】7月以降の教員免許の扱い
文部科学省は、教員免許更新制の解消に伴う7月1日以降の教員免許状の扱いをまとめ、13日にホームページで公開した。施行日前に有効期限を超過した場合の新・旧免許状それぞれの取り扱いも明記し、周...(2022-05-17) 全て読む
【解説】不祥事根絶へ17方策
教育職員等による児童生徒性暴力等の防止等に関する法律が3年6月に公布となり、国では性暴力を行った元教員のデータベース整備などの対策を進めている。 道教委は3年度に学校における不祥事防止...(2022-05-16) 全て読む
【解説】成長分野へ大学の再編促進
教育未来創造会議は10日「我が国の未来をけん引する大学等と社会の在り方について」第一次提言をまとめた。自然科学(理系)分野の専攻学生の割合を現状の約35%から5割に引き上げる目標を掲げ、デ...(2022-05-13) 全て読む
【解説】義務教育費国庫負担率引き上げを
文部科学省の調査によると、昨年5月1日時点における教師の不足数は2558人。産休・育休取得者数、特別支援学級数、病休者数の見込み数増加などがあり、教員不足の解消は喫緊の課題となっている。 ...(2022-05-12) 全て読む
【解説】高校生の小中インターンに365人
道教委は、高校生の小・中学校等におけるインターンシップの3年度実施状況をまとめた。前年度の2・2倍となる365人の高校生が参加し、道内各地の小・中学校123校で教職の仕事を体験。教職への就...(2022-05-11) 全て読む
【解説】特許庁 SDGs教材サイト公開
特許庁は、教材コンテンツ集「SDGsと価値創造~探究の入口(授業で使える知財創造教育コンテンツ)」を同庁ホームページで公開した。高校の総合的な探究の時間などで使用できる説明資料や指導案など...(2022-05-10) 全て読む
【解説】国研 教育課程編成の研究報告
国立教育政策研究所は、平成29~令和3年度プロジェクト研究「学校における教育課程編成の実証的研究」報告書をまとめ、研究所のホームページに掲載した。 教育課程編成の充実に向けて①研究開発...(2022-05-09) 全て読む