【解説】高卒内定率、23年ぶりの高水準
(解説 2016-12-22付)

 来春卒業予定で就職を希望する高校生の就職内定率は、十月末時点で前年同期比一・五ポイント増の七四・九%と、七年連続で改善したことが文部科学省の調査で分かった。この時期としては、平成五年(七四・九%)以来二十三年ぶりの高水準となった。

 全国すべての高校に対して、国立は国立大学法人、公立は各都道県教委、私立は各都道府県知事部局を通じて行った悉皆調査。

 来春卒業予定者百七万九千百二十八人のうち、就職希望者は十九万一千九百九十六人で、うち十四万三千七百四十七人が内定を得た。

 就職内定率は、前年同期比一・五ポイント増の七四・九%と七年連続で改善。男子七六・一%、女子七三・〇%で、男子は一・三ポイント、女子は一・八ポイント、それぞれ上昇。

 学科別にみると、工業八七・八%、商業八〇・三%、福祉七九・八%、農業七七・四%、家庭七六・八%、水産七六・五%、看護七四・四%、総合学科七三・六%、情報七一・五%、普通六二・一%の順(その他の学科は除く)。

 道内の卒業予定者は四万二千六百七十九人。うち就職希望者は一万四百二十六人で、五千九百六人が内定。内定率は前年同期比一・〇ポイント増の五六・六%と、七年連続で改善し、三年連続で五〇%台に乗った。男子は五六・二%で一・一ポイント落ち込み、女子は三・九ポイント増の五七・二%と男子を逆転。道外企業を希望する生徒の内定率が七八・九%と高い反面、九割以上を占める道内希望者は五五・〇%にとどまっている。

 都道府県別では、富山が八八・一%で最も高く、三重八六・九%、愛知八六・二%と続き、低い県では沖縄四三・六%、北海道、神奈川六六・一%の順となっている。

(解説 2016-12-22付)

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