【解説】内定率、過去最高に―来春高卒者
(解説 2016-12-28付)

 道労働局がまとめた来春道内新規高校卒業者の就職内定率は、十一月末時点で前年同期比一・二ポイント増の八〇・七%と、この時期としては統計開始(昭和六十一年三月卒)以来、最も高い数値となった。

 就職を希望している道内の高校生は、前年同期に比べ二・四%、二百一人少ない八千二百二人。

 これに対して、道内のハローワークに寄せられた道内求人数は一万五千六百七十八人と、前年同期に比べ七・九%、一千百四十九人増加。これに伴い、道内求人倍率(=道内求人数/求職者)も〇・一八ポイント上回る一・九一倍と、統計開始以来、最高値を記録。地域別では、札幌圏(札幌・札幌東・札幌北の合計)二百六十三人、函館百八十二人、釧路百三十三人など、全道二十地域のうち、十七地域で前年同期を上回った。

 産業別では、卸・小売業が一四・三%増の二千八百四十五人、建設業が一一・九%増の二千六百五人、製造業が八・九%増の二千四百九十五人など。

 就職内定者は男子三千六百十二人、女子三千五人の計六千六百十七人で、前年同期に比べ一・〇%、六十五人減少。就職内定率は一・二ポイント増の八〇・七%と、平成四年三月卒(七九・七%)を上回り、統計開始以来、最も高い数値となった。男女別では、男子が〇・二ポイント増の八二・九%、女子が二・二ポイント増の七八・二%。

 内定率をハローワーク別にみると、稚内が九二・〇%で最も高く、最も低いのは根室の七〇・六%、札幌圏は七六・五%だった。

 未内定者は男子七百四十七人、女子八百三十八人の計一千五百八十五人で七・九%、百三十六人減少。このうち、道内での就職を希望している生徒は一千五百四十七人で、九七・六%を占めている。

(解説 2016-12-28付)

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