【解説】第2回高校卒業程度認定試験
(解説 2017-01-11付)

 文部科学省は、二十八年度第二回「高等学校卒業程度認定試験」(高卒認定試験)実施結果を発表した。四千四百四十人が合格し、大学入学資格を取得した。

 高卒認定試験は、様々な理由で高校を卒業できなかった人などが、高校卒業者と同等以上の学力があるかを適切に評価、認定するもの。それまでの大学入学資格検定(大検)に代わる資格として、平成十七年度から年二回(八月、十一月)実施されている。

 高校卒業の学歴とはならないが、合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられるほか、就職、資格試験などにも活用することができる。

 第二回試験には、全国で一万一千百十一人が受験。一つ以上の科目に合格した九千六百三十七人のうち、男子二千四百一人、女子二千三十九人の合計四千四百四十人が高卒認定に合格、大学入学資格を取得した。八月の第一回試験では四千五百八十八人が合格しており、本年度の合格者は九千二十八人となった。

 合格者の最終学歴をみると、高校中退者が二千二百四十一人で最も多く、全体の五〇・五%を占めた。次いで、全日制高校在学者が一千百七人、定時制・通信制高校在学者が四百二十一人、中学校卒業者が三百六十人など。

 年齢別の内訳では、十六~十八歳が二千三百五十人、十九~二十歳が六百九十一人で、二十歳以下の合格者が七割近くを占めている。合格者の平均年齢は二十一・八歳で、最高年齢は六十八歳だった。

 北海道からは、男子百六十一人、女子百九十二人の三百五十三人が受験。男子七十四人、女子七十三人の計百四十七人が合格した。

 なお、高卒認定者合格者に対しては合格証書、一部科目合格者には科目合格通知書を二十八年十二月二日付で文科省から送付した。

(解説 2017-01-11付)

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