【解説】 インフルエンザ、流行拡大
(解説 2017-01-13付)

 昨年十二月二十六日から一月一日にインフルエンザ定点医療機関を受診した道内の平均患者数は十一・四二人。前週から〇・九六人減ったものの、道内三十保健所管内のうち、中標津、北見、八雲で昨年十二月中旬から一医療機関の患者数が三十人以上の警報レベルが続き、患者数が十人以上の注意報も十八保健所管内で発令されている。

 国立感染症研究所によると、全国約五千のインフルエンザ定点医療機関を受診した平均患者数は、流行シーズン入りした二〇一六年第四十六週(十一月十四~二十日)以降増加が続いており、十二月二十六日から一月一日の平均患者数は前週の報告数を〇・一六人上回る八・五四人、患者報告数も十人増の四万一千四百二十八人と、わずかながら増加した。

 都道府県別では、岐阜十八・二六人、秋田十七・五四人、茨城十四・三一人、福井十二・六六人と続き、二十九府県で前週の報告数よりも増加したが、十八都道県では減少がみられた。定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの一週間に受診した患者数は約五十九万人と推計される。

北海道の定点当たりの患者数は十一・四二人と前週から〇・九六人減ったものの、全国平均の一・三四倍と予断を許さない状況にある。道内三十保健所管内のうち、中標津が四十三・三三人で最も多く、八雲と北見の三ヵ所で警報レベルが続いているほか、室蘭や江別など十八保健所管内が注意報レベルとなっている。

道内では、約九割の小・中学校が十六~十八日に新学期を迎えるため、さらなる拡大が予想される。

道感染症情報センターでは、ホームページや各保健所を通じ、手洗いやうがい、咳エチケットなど感染予防の徹底と、予防接種を受けるよう呼びかけている。

(解説 2017-01-13付)

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