【解説】センター試験の平均点中間集計

（解説 2017-01-20付）

　大学入試センターは十八日、十四・十五日に実施したセンター試験の各科目について平均点の中間集計結果を発表した。採点が終了した二十六万二千三十一人の得点が対象。得点調整の対象となる地理歴史Ｂ科目や公民三科目、理科の専門四科目で、原則平均点の差が二十点以上あった場合に得点調整が行われるが、差はいずれも二十点未満で調整はない見通し。得点調整の有無は、きょう二十日に公表する。

　中間集計で示された平均点は、「国語」（二百点満点）が百三・四五点、英語の「筆記」（同）が百二十五・二九点、「リスニング」（五十点満点）が二十八・四一点だった。

　百点満点の科目では、地理歴史の「世界史Ｂ」六十七・二四点、「日本史Ｂ」六十・九二点、「地理Ｂ」六十三・八四点。公民は「現代社会」六十・〇一点、「倫理」五十五・〇〇点、「政治・経済」六十五・二三点。理科の専門四科目は「物理」六十三・二六点、「化学」五十三・一七点、「生物」六十九・六四点、「地学」五十四・八一点。数学は「数学Ⅰ・Ａ」が六十二・七四点、「数学Ⅱ・Ｂ」が五十五・一〇点。　

　五十点満点の理科基礎四科目は、「物理基礎」三十・五七点、「化学基礎」二十九・三三点、「生物基礎」三十九・八八点、「地学基礎」三十三・六八点だった。

　現段階で、生物基礎は過去最高点、物理基礎と日本史Ａ（百点満点で三十七・九七点）は過去最低点となった。生物基礎は五十点満点だが昨年の最終集計と比べ十二・三点アップした。

　得点調整の有無はきょう二十日、平均点の最終集計は二月二日に発表する。

　追・再試験は二十一・二十二日に行われる。病気やけがなどによる追試験対象者は四百二十三人。大雪やトラブルなどによる再試験の対象者は三百七十一人。

(解説 2017-01-20付)