【解説】高校生の内定率87%―11月末(解説 2017-01-27付)
厚生労働省は、ことし三月卒業予定の高校生の就職内定状況(二十八年十一月末現在)をまとめた。学校やハローワークの紹介で就職を希望する生徒の状況を取りまとめたもの。
今春卒業予定の高校生のうち、就職を希望している生徒は前年同期とほぼ同じ十七万六千六百七十六人。これに対し、求人数は三十七万六千七百二十四人で、一〇・二%増加。求人倍率は二・一三倍で〇・二〇ポイント改善。このうち、一・三%増、十五万三千六百二十三人の生徒の就職が内定。就職内定率は八七・〇%と、前年同期を一・二ポイント上回り、七年連続で改善した。平成五年卒(八八・八%)以来、二十四年ぶりの高水準となった。厚労省は「大学生しか採用していなかった企業が高校生にも広げるなど採用意欲が高まっている」などと話している。男子が〇・八ポイント増の八八・五%、女子は一・五ポイント増の八四・七%だった。
道内の状況をみると、就職を希望する生徒は、前年同期比二・四%減の八千二百二人。これに対し、求人数は一万五千六百七十八人で、七・九%増加。求人倍率は一・九一倍と、〇・一八ポイント改善した。
就職内定者数は男子三千六百十二人、女子三千五人の六千六百十七人。前年同期に比べ一・〇%減少。求職者の減少もあって、就職内定率は一・二%増の八〇・七%となり、この時期としては統計開始以来(昭和六十一年卒)、最も高い数値となった。男子が〇・二ポイント増の八二・九%、女子が二・二ポイント増の七八・二%。
都道府県別では、福井が最も高く九五・二%、次いで、愛知が九四・〇%、新潟が九三・八%など。一方、低いのは沖縄の五九・七%、高知の七六・二%、神奈川の七六・五%などとなっている。
(解説 2017-01-27付)
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