【解説】大卒内定率過去最高85%―12月
(解説 2017-01-26付)

 今春卒業予定の大学生の就職内定率は二十八年十二月一日現在、前年同期を四・六ポイント上回る八五・〇%だったことが、厚生労働省と文部科学省の共同調査で分かった。過去最低だった二十二年度から六年連続で改善。この時期としては、統計を開始した平成八年度以降で最も高くなった。

 調査は、抽出した全国の国公私立大六十二校、短大二十校、高専十校、専修学校二十校の計百十二校、六千二百五十人を対象に実施した。

 大学生の就職内定率は、前年同期比四・六ポイント増の八五・〇%と、調査を始めた八年度以降で最高だった九年度(八四・八%)を上回る過去最高の水準となった。

 短大も四・六ポイント増の七二・六%と、調査を開始した八年度以降で最も高い数値となった。高専は一・九ポイント増の九八・三%、専修学校(専門課程)は四・九ポイント増の七〇・七%。

 大学では、国公立が二・八ポイント増の八六・九%、私立が五・二ポイント増の八四・四%。男子が四・一ポイント増の八三・一%。女子は五・二ポイント増の八七・二%と、過去最高を三年連続で更新した。文系学生は四・九ポイント増の八四・六%、理系学生が三・二ポイント増の八六・六%。

 地域別にみると、関東が一・五ポイント増の八八・三%で最も高く、以下、近畿が五・六ポイント増の八七・〇%、中部が三・八ポイント増の八二・六%、北海道・東北が六・〇ポイント増の八一・六%、九州が九・六ポイント増の七九・九%、中国・四国が七・六ポイント増の七八・六%と続いた。

 近畿、北海道・東北、九州が過去最高を更新。大都市圏以外の地域での上昇率が大きくなっている。 

(解説 2017-01-26付)

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