【解説】インフル患者数、道内今季最高に
(解説 2017-02-01付)

 一月十六日から二十二日にインフルエンザ定点医療機関を受診した道内の平均患者数は前週から三・〇九人増え、今季最高の十二・七七人となった。道内三十保健所のうち、名寄で今季初の警報が発令されたほか、札幌など十一保健所が新たに注意報を出すなど、合わせて二十二保健所が注意報レベルにある。

 国立感染症研究所によると、全国約五千のインフルエンザ定点医療機関を受診した平均患者数は、流行シズーン入りした二〇一六年第四十六週(十一月十四~二十日)以降増加が続いており、一月二十二日までの一週間の平均患者数は前週の報告数を十三・四一人上回る二十八・六六人と、流行の発生を示す警報レベル(受診患者数三十人以上)に近づいた。患者報告数も十四万二千百四十四人と倍増。全都道府県で前週の報告数よりも増加。定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの一週間に受診した患者数は約百六十一万人と推計される。

 北海道の定点当たりの患者数は、前週から三・〇九人増え、今季最高の十二・七七人となった。道内三十保健所のうち、名寄が三十一・六〇人で最も多く、警報を発令。注意報(受診患者数十人以上)は、継続発令中の稚内など十一保健所に加え、江別や札幌市など十一保健所で新たに発令された。

 厚生労働省によると、一月二十二日までの一週間に道内の小・中学校、高校などにおいて、三校で休校、四校で学年閉鎖、五校で学級閉鎖の措置が取られ、新たに百二人の幼児、児童、生徒がインフルエンザを発症した。

 道感染症情報センターでは感染が広がらないよう、ホームページや各保健所を通じ、手洗いやうがい、咳エチケットなど感染予防の徹底を呼びかけている。

(解説 2017-02-01付)

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