岩見沢農業高「食農塾」が道食育推進優良活動表彰受賞　児童生徒双方への教育効果大きく

（学校 2017-01-18付）

活動が高く評価され、笑顔をみせる食品科学科食育グループの生徒たち

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（西田丈夫校長）が実施している食育事業「岩農食農塾」の取組が、道食育推進優良活動表彰を受賞した。生徒が市内小学生に農業体験、食品加工などを指導する取組で、児童生徒双方への食育の推進に寄与していることが評価された。食品科学科食育グループに所属する三年生の千葉くるみさんは「活動を認めてもらったことで自信になった。子どもたちに食育の大切さが伝わるよう、しっかり取り組まなくてはと感じた」と話していた。

　表彰は、道が二十六年度から食育推進活動の促進および道民の食育への意識向上を目的として開始したもの。毎年、食育活動を積極的に行って食育の推進に貢献している個人・団体を表彰している。

　同校は、二十四年度から「岩農食農塾」の取組を開始。これまでの学習活動を振り返りながら、生徒が地域の小学生に栽培、加工、消費の一連の流れについて教え、食育分野における知識の定着を図っている。保護者も対象としているプログラムで、水稲栽培のほかパン、ウインナーやアイスクリームなどの食品加工、調理、宿泊学習なども実施している。

　本年度は、四月下旬から十月中旬にかけて計九回開催。岩見沢市立南小学校、市立美園小学校の児童、保護者約二十人が参加した。岩見沢市および市教委、農協、空知総合振興局と連携した活動を行っていること、児童生徒双方の食育活動となり、学習成果を上げていることが高く評価された。

　昨年十二月中旬、道庁赤れんが庁舎内で受賞式が挙行された。三年生の千葉さん、喜久永里奈さんが出席し、食農塾の取組を発表。道農政部の多田輝美生産振興局長から表彰状を受け取った。

　担当の松本賢教諭は「受賞は生徒たちにとって大きな励みとなる。次年度も市内小学校にＰＲし、活動を継続していきたい」と話していた。

(学校 2017-01-18付)