札幌市教委フードリサイクル連絡会議　作物の種類増加など目指す　２９年度の取組方針を確認

（市町村 2017-02-03付）

フードリサイクルにかかわり、今後の方向性について認識を共有した

　札幌市教委は一月三十一日、市教委会議室で二十八年度第二回「さっぽろ学校給食フードリサイクル」連絡会議を開催した。フードリサイクル作物の活用状況やフードリサイクル堆肥を活用した学校の取組など、二十八年度の事業内容について報告を行ったほか、学校支援の充実や家庭・地域との連携など、二十九年度に向けた方向性を確認した。

　冒頭、本居文男学校施設担当部長があいさつ。フードリサイクルに関する各学校での取組について、「給食時間における指導はもちろんのこと、各教科でもフードリサイクルの仕組みを活用した取組が年々増加し、着実な広がりをみせている」と評価した。また、新聞などのメディア媒体を活用し、フードリサイクルの作物を使用した献立や、学校給食、食育の取組を紹介したことにふれ、「今後も普及啓発を図り、家庭や地域の理解を深めていきたい」と意気込みを述べた。

　続いて、本間ひとみ栄養指導担当係長が二十八年度の事業について報告。フードリサイクル堆肥を使用したレタスや玉ねぎ、とうもろこしなどを学校給食に提供し、約九割の学校が教材として活用したことを説明したほか、フードリサイクル堆肥活用校の訪問や交流会を実施したことを報告した。

　二十九年度の方向性については、①フードリサイクル作物の提供②学校支援の充実③家庭・地域との連携の推進―の三点を挙げ、①では、作物の種類の増加、作物提供期間の延長の検討、②では、二十七年度の環境省モデル事業において作成した教材資料等の周知徹底、専門的な知識と経験をもつ農体験リーダーの活用、③では、給食だよりの発行や試食会の実施などに取り組むことを示した。

　また、札幌市農業協同組合、札幌市環境事業公社、ばんけいリサイクルセンターも事業報告を行い、作物提供や食品ロス軽減に向けた取組などについて説明した。

(市町村 2017-02-03付)