センター試験平均点最終集計　国語が前年度比２２点減　生物基礎過去最高、化学過去最低

（学校 2017-02-07付）

２９年度大学入試平均点（クリックすると拡大表示されます）

　大学入試センターは二日、二十九年度大学入試センター試験の最終集計結果を公表した。全体の志願者数は、前年度より一万二千百九十九人多い五十七万五千九百六十七人で、このうち、実際に受験したのは前年度より一万一千六十四人多い五十四万七千八百九十二人。受験率は九五・一三％と、前年度（九五・二二％）に次いで過去二番目に高かった。現役生のうちセンター試験に出願した人の割合を示す現役志願率は、過去最高の四三・九％だった。

　平均受験科目数は五・五五科目（前年度五・五九科目）。各教科の受験状況をみると、受験者数は国語が五十一万九千四百二十八人（教科選択率九四・八％）、地理歴史が三十九万四千四百五十六人（同七二・〇％）、数学①が四十万九百七十二人（同七三・二％）、理科①が十五万六千五百四十八人（同二八・六％）、外国語の筆記が五十四万一千三百三十五人（同九八・八％）、リスニングが五十三万二千九百六十八人（同九七・三％）など。

　全三十一科目（リスニングも一科目として計算）のうち、十七科目で平均点が前年度より上がった。各教科・科目の平均点は、国語（二百点満点）が二十二・四三点減の百六・九六点、英語の筆記（同）が十一・三〇点増の百二十三・七三点、数学Ⅰ・Ａ（百点満点）が五・八五点増の六十一・一二点、英語のリスニング（五十点満点）が二・七〇点減の二十八・一一点など。

　理科の基礎科目（五十点満点）では、生物基礎が三十九・四七点で過去最高だった一方、物理基礎は二十九・六九点で過去最低。化学基礎は二十八・五九点、地学基礎は三十二・五〇点だった。

　また、日本史Ａ（百点満点）三十七・四七点と化学（同）五十一・九四点も過去最低となった。

(学校 2017-02-07付)