旭川工業高で道建協酸素欠乏講習　将来の仕事に役立てよう　発生原因や応急処置学ぶ

（学校 2017-02-08付）

酸素欠乏の怖さと適切な対応について学んだ

　【旭川発】旭川工業高校（小幡圭二校長）で三日、北海道建設業協会主催の「第一種酸素欠乏症にかかる特別教育」講習会が行われた。建築科三年生二十二人が受講し、将来の仕事に役立てようと、酸素欠乏の発生原因や症状、応急処置などについて学んだ。

　同協会は、授業で扱うことがない「酸素欠乏」をテーマにした特別教育を、二十六年度から道内工業・農業高校の土木・建築関係学科で実施。建設業へのイメージアップや将来的な入職促進をねらいとしている。同協会所属団体の旭川建設業協会会員が講師を務めた。

　上川管内では、一月二十七日に同校土木科、今月一日に名寄産業高校建築システム科でも、生徒を対象に講習会を行っている。

　この日は、旭川建設業協会の高畑靖典常務理事があいさつ。講習会の趣旨にふれた上で、「学んだことを将来の仕事に役立ててほしい」と呼びかけた。

　このあと、花本建設㈱の新松時夫氏が酸素欠乏の発生原因や症状、荒井建設㈱の深谷正人氏が空気呼吸器等の使用方法および応急処置、新島工業㈱の工藤秀城氏が酸素欠乏症の防止について講義した。

　新松氏は「酸素欠乏は換気不良の閉鎖的な空間で起こりやすい」と説明。「特に、建築現場では地下やタンク内での作業に気を付ける必要がある」と注意を促した。

　講習会を通し、生徒は真剣な表情で講師の説明に耳を傾け、酸素欠乏の原因や適切な対応について学んでいた。

　同校建築科の高島浩教諭は「今後、生徒は建築関係をはじめ様々な職場で働くことになるが、仕事に役立てることができるよう知識を蓄えてほしい」と話していた。

(学校 2017-02-08付)