函館商業高・釣谷君が快挙　日々の努力実り合格！　難関「日商簿記１級」試験に

（学校 2017-02-08付）

日商簿記一級と全経簿記上級に合格した釣谷君（中央）と大庭校長（左）、小島氏

　【函館発】函館商業高校（大庭隆校長）会計ビジネス科三年生の釣谷響君が、昨年十一月に行われた第百四十四回日商簿記検定試験の「日商簿記一級」に合格した。釣谷君は、非常に難関な試験の合格を笑顔で喜ぶとともに、新たな目標に向けて意欲をみせていた。

　同試験は日本商工会議所が主催。日商簿記一級の資格は、合格することで税理士検定の受験資格が付与される。

　今回の合格者は、全国で七百八十三人。合格率が九・三％と非常に低い数値の中、日々の努力が実り見事に合格をつかんだ。

　また、釣谷君は昨年七月に行われた、全経簿記能力検定試験の上級にも合格してることから、同校では五人目となる「日商簿記一級」と「全経簿記上級」の両方での合格者となった。

　釣谷君は、難関の日商簿記一級にこれまで二回受験したが、不合格。しかし、くじけることなく努力を続け、三回目の挑戦で見事合格となった。

　「今までは準備不足の部分もあったが、解けない問題はなかった。クラスの友達からの応援もあったので頑張れた」と振り返り、「大学在学中に公認会計士や税理士の試験に合格し、将来的には函館の企業の手助けができるようになりたい」と力強く決意を語った。

　本年度から月に一度、同校を訪れ、会計ビジネス科の生徒に講義を実施してきた高崎商科大学経理研究所の小島一富士主任研究員は、これまでの努力を称賛するとともに、「将来的には、地域を支えるような人材に育ってほしい」とエールを送った。

　大庭校長は「全道・全国的にも非常に高度な資格を取得してくれたことに誇りを感じる。彼の功績が後輩たちの糧になれば」と期待を寄せていた。

(学校 2017-02-08付)