札幌市山の手南小で雪の学習会　ALで冬の暮らし学ぶ　雪がテーマの４年社会を公開

（学校 2017-02-01付）

雪に関する授業について理解を深めた

　第十五回「雪の学習研究会～雪の学習もアクティブ・ラーニングで！」が一月二十七日、札幌市立山の手南小学校（東間義孝校長）で行われた。学生や教諭など約六十人が参加。雪を活用した授業を公開し、雪の学習におけるポイントを紹介した。

　道民にとって身近な雪に関する教材研究や授業考案を行っている北海道雪プロジェクトのほか、道教育大学、同校が主催。各学校に雪の学習を普及することが目的となっている。

　この日、授業公開では四年二組社会「雪と暮らす～間口除雪から自助・共助を考える」を宮崎世司教諭が指導。本時の目標を、「札幌市が家の間口に雪を置いていくことの意味を考える活動を通して、やってもらうだけではなく市民一人ひとりが協力して除雪することの大切さや、自分たちの暮らしを守ることにつながることを理解する」とした。

　児童は本時までに、市の除排雪システムの仕組みをはじめ、働く人の工夫や苦労について学習している。

　授業では、はじめに、市役所に寄せられた市民の要望で除雪が一位になっていることを紹介した。世界一の除排雪システムを有しているとの既習から問題意識を生み、家の間口に雪がある写真を提示して、なぜ、市が間口に雪を置いていくのかを考えさせた。

　全体交流では、児童の考えを「金」「時間」の二項目に分けて板書。ネームプレートも活用しながら、「お金をかけてきれいにしたら良いのでは」「もっと距離を増やせば」と投げかけ、市の負担の大きさを意識させた。

　その上で、宮崎教諭は、市民が助け合いながら除雪に参加することの必要性を強調。グループ交流も行い、自分たちができることに取り組む大切さに気づかせた。

　このあと、授業検討を実施。また、授業提案や「今、アクティブ・ラーニングをこう考える！」と題してパネルディスカッションを行った。

(学校 2017-02-01付)