滝川高がSSH事業道外研修 自然、科学への関心深める 東北被災地、研究施設など訪問(学校 2017-01-31付)
つくば市の物質材料研究機構で最新の機器にふれる生徒
【岩見沢発】滝川高校(中川秀樹校長)は一月上旬の四日間、スーパーサイエンスハイスクール(=SSH)事業の一環として道外研修を行った。東北コースと関東コースに分けて実施。参加した一・二年生は、自然環境との共生、科学技術への興味・関心を深めた。
研修は、湿地環境と野鳥に関するフィールド調査実習、東日本大震災の跡地を訪れて防災、減災の在り方を考える東北コースと、最先端の研究施設を訪問して道外SSH指定校と交流する関東コースに分けて実施した。
東北コースには一・二年生六人、関東コースには一・二年生六人の計十二人が参加した。
東北コースでは初日、宮城県伊豆沼でガンのねぐら入りを観察。二日目は宮城県立気仙沼高校を訪れて交流会を行い、北空知の地域と滝川高校に関するプレゼンテーションを行った。
三日目は、舞根森里海研究所で海洋実習に参加。午後からは唐桑半島ビジターセンターで地学分野と地震に関する研修を行った。四日目は南三陸町を視察したあと、津波で多くの犠牲者を出した石巻市立大川小学校を訪れて献花した。
関東コースでは、初日に茨城県つくば市の物質材料研究機構を訪問して施設を見学。二日目はKEK(高エネルギー加速器研究機構)、JAXA筑波宇宙センターの施設を見学し、宇宙食の技術や可能性を学んだ。
三日目は、国立科学博物館や筑波研究施設を見学。午後からは、東京大学地震研究所で、同じSSH指定校である東京都立戸山高校の生徒たちと交流した。
また、東大地震研究所の歌田久司教授、名古屋大学の上出洋介名誉教授が講師となり、地球の内部磁場、外部磁場に関するリレー講義を実施。夕食では両教授と会食しながら、「研究者になるための条件」をテーマに討論会を行った。
四日目は、JAMSTEC横浜研究所を訪問。研究者と交流したあと、日本科学未来館を見学した。
関東コースに参加した二年生の岸ひかりさんは「最先端技術にふれることで、〝宇宙食を開発したい〟という新しい夢ができた。四日間で訪れた施設では自分の知らない世界が広がっており、とても興味深かった」と話した。
(学校 2017-01-31付)
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