未然防止、早期対応を 不登校対策連絡協議会開く―札幌市教委(市町村 2017-02-07付)
札幌市PTA協議会や札幌市子ども未来局、児童相談所などの担当者が出席
札幌市教委は二日、市教委会議室で不登校対策連絡協議会を開催した。札幌市PTA協議会や札幌市子ども未来局、児童相談所などの担当者が出席。札幌市の取組や意見交換を通して、学校・地域・家庭が連携した取組など課題解決に向けた方策を探った。
同連絡協議会は、不登校児童生徒に対する支援の改善・充実を図る観点から、学校、家庭、地域社会、関係機関等が一体となって未然防止や早期発見・早期対応および社会的自立に向けた支援の在り方等について意見を交換するもの。
冒頭、和田悦明児童生徒担当部長があいさつ。不登校児童生徒の推移や国の動向にふれ、「不登校状況の改善には、一人ひとりの子どもの状況把握や個に応じた支援を組織的・計画的に行うほか、早期段階での対応が極めて重要」と話した。
また、不登校について未然防止を強化する重要性にふれ、「安心感や充実感が得られるような学校づくりを推進していくことが重要。不登校の予兆をとらえるために、早期対応の視点をもつなど取組に力を入れていきたい」と述べた。
続いて、教育相談担当課の西尾美紀教育相談担当係長が札幌市の不登校に対する取組の現状と課題について説明。札幌市の小学生の不登校者数が増加傾向にあること、小学校の高学年から進級・進学につれて不登校者数が伸びていることから、学習の難しさや人間関係などに着目し、校種間の連携を図るなど早期に対応することを求めた。
札幌市の取組については、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、相談支援パートナー事業などを紹介。これからの不登校への取組として、未然防止や初期対応、社会的自立に向けた支援の三点をポイントに挙げた。
このあと、問題解決に向けて学校・家庭・関係機関の連携・支援をテーマに意見交換した。
(市町村 2017-02-07付)
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