石狩局 28年度石狩管内教育実践奨励表彰 野幌高、北広島西高など受賞(道・道教委 2017-02-17付)
野幌高は、熊本地震被災地のため募金活動を実施
石狩教育局は、二十八年度管内教育実践奨励表彰受賞者を決定した。学校教育では、野幌高校、北広島西高校の二校。社会教育では、まちかどコンサート実行委員会、柏地区通学合宿実行委員会、北広島市西部地区生涯学習振興会の三団体が受賞した。
受賞者への表彰状の贈呈については、今月中旬から馬橋功局長が各学校などへ出向き、表彰式を執り行う予定。
受賞者の功績概要はつぎのとおり。
【学校教育】
▼野幌高校(谷坂常年校長、生徒数六八五人)=「地域と連携した安心・安全な街づくり等の取組の推進」
地域から信頼され、愛され、貢献できる学校を目指し、互いの個性や生き方を認め合い、思いやりをもたせる教育の実践に取り組むとともに、生徒会活動やボランティア活動の推進による市民性教育の充実に努めている。
特に、生徒会執行部やボランティア部による警察署およびボランティア団体と連携した取組は、地域の安心・安全なまちづくりに向けた活動として大きな成果を上げている。
また、地震被災地に向けた街頭募金活動、地域の祭りへの参加による子どもたちとの交流、長年にわたる特別養護老人ホームでの清掃活動などの取組は、周囲の人を大切にする生徒の心を育成する取組として高く評価できる。
▼北広島西高校(廣田定憲校長、生徒数八八九人)=「〝学び直しとキャリア教育〟による学校づくり」
生徒が社会の有為な担い手になることを目指し、「学び直しとキャリア教育」を基本コンセプトとして、市民性や社会で生き抜く力を育むための教育活動の充実に努めている。
特に、学び直しに特化した学校設定科目「ベーシック・スタディ」により、学力に不安をもって入学した生徒が中学校までの学習を振り返ることができ、学習意欲を向上させる取組として大きな成果を上げている。
また、地域の小・中学校・大学、事業所、行政機関、町内会等と連携した、住民との交流会、清掃活動、インターンシップなどの取組は、地域に根ざした、系統的、継続的なキャリア教育の実践として高く評価できる。
【社会教育】
▼まちかどコンサート実行委員会(江別、佐久間良博実行委員長)=「コンサートをとおして地域住民の音楽文化を振興」
八年に実行委員会を立ち上げて以来、市民の主体的かつ創造性豊かな芸術文化活動の活性化を図るためにまちかどコンサート事業を実施している。
まちかどコンサートは、合唱、弦楽、吹奏楽など市内在住または市内で音楽活動をしている団体・個人が一堂に会し、音楽文化の交流が行われるなど、大きな成果を上げている。
また、新人など優れた音楽家の発掘と有能な人材の育成などにも力を入れるとともに、市民目線の様々なアイデアで積極的に事業を行っており、江別市の音楽文化の振興、社会教育活動の推進に大きく貢献し、長きにわたるその活動は高く評価できる。
▼柏地区通学合宿実行委員会(恵庭、野原聡実行委員長)=「地域の子どもを育む活動を柱とした地域づくり」
二十一年に町内会・民生児童委員協議会・小学校・PTA・子ども会や地域の団体・老人クラブ等で組織し設立されて以来、通学合宿事業を通して、参加した子どもたちへの多様な体験活動の提供や地域の大人が子どもたちを見守り、サポートする活動を展開している。
特に、学校とのつながりを生み出し、学校行事への協力や学校の環境整備を行うなど学校支援活動にも貢献しており、その活動は大きな成果を上げている。
また、通学合宿実行委員会が中心となり、関係者が地域の課題を共有し、実行委員会議や事業を通して「地域づくり」への意識を高めることにも寄与しており、幅広い世代で協力し合い、地域の子どもを育むその活動は高く評価できる。
▼北広島市西部地区生涯学習振興会(北広島、中野光興会長)=「学校と地域の連携による連携による取組を展開」
十八年に地域住民が主体となって設立されて以来、生活文化の向上や健康の保持増進、青少年の健全育成、社会福祉の向上、生涯学習の振興などを目的に活動を展開している。
特に、設立以来、各団体と連携しながら、講演会、講習会、スポーツレクリエーションに関する事業等を継続して実施しており、地域の生涯学習活動の推進やコミュニティー活動の向上、西部コミュニティ・スクールの支援団体として、学校と地域の連携による取組に大きく貢献しており、大きな成果を上げている。
また、市内では、四地区で生涯学習振興会が事業を展開しているが、本振興会は、その先駆けとして模範的な活動を続けており、その活動は高く評価できる。
この記事の他の写真
北広島西高のノーマライゼーション交流会の様子
まちかどコンサートに、大勢の市民が参加した
柏地区通学合宿実行委員会と地域の児童
北広島市西部地区生涯学習振興会が主催した3世代交流事業
(道・道教委 2017-02-17付)
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