未来を担う人づくり推進 高橋知事が道政執行方針(道・道教委 2017-02-27付)
学力向上対策にもふれた
高橋はるみ道知事は、二十四日の一定道議会開会に当たって、二十九年度道政執行方針を説明した。「世界を目指し未来を担う人づくり」として、グローバル人材の育成や学力向上対策、いじめ・不登校対策などに取り組んでいくことを表明した。
高橋知事は「〝新・グローバル戦略の展開〟〝地域経済のグレードアップ〟〝次代へつなぐ地域づくり〟、そして、それらを支える〝未来志向の人財育成〟という四つの視点から、施策間の有機的な連携と成果をより意識した政策を展開していく」とした上で、重点政策を説明した。
その一つに、「世界を目指し未来を担う人づくり」を挙げ、「国際的なコミュニケーション能力や世界へのチャレンジ精神をもち、わが国や北海道に対する理解と異文化に対する寛容性に富んだグローバルな人材の育成は、将来の北海道を担う原動力となる」と指摘。
「道民や事業者の協力をいただいて新たに設置した基金を活用し、海外にチャレンジする高い志をもつ若者の留学などを応援するほか、引き続き、英語力の向上に向けた取組を進める」と述べた。
学力向上対策については、「全国学力・学習状況調査の結果を分析し、さらに強化を図るほか、ICTを活用した遠隔授業を実施するなど、教育の質の向上に取り組んでいく」との考えを示した。
いじめ・不登校対策では、「未然防止や早期発見・早期解決のため、スクールカウンセラーの配置を拡大するとともに、スクールソーシャルワーカーの派遣など相談体制の充実を図っていく」とした。
「世界に誇る〝ふるさとの歴史文化〟の浸透・発信」も柱に掲げた。
中で、「アイヌの人たちが長年にわたり守り続けてきた伝統や文化は、北海道のみならず、持続可能なライフスタイルの確立が求められている国際社会にとっても貴重な財産」と指摘し、「道内各地域で、文化伝承活動に携わる人材の育成などに積極的に取り組んでいく」ことを表明。
「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録に向けた取組を推進していく」ことも掲げた。
(道・道教委 2017-02-27付)
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