埋文センター・まいぶん遺跡探検隊 縄文の生活、親子で体験 火おこしや発掘作業に挑戦
(道・道教委 2017-02-27付)

まいぶん遺跡・火おこし
第3次では火おこしに挑戦

 道立埋蔵文化財センターは、同センターで「冬休み自由研究教室」(第三次、第四次)を開催した。同センター普及活用課の職員が講師を務め、参加した親子は、興味津々の様子で火おこしや室内での発掘作業などに挑戦した。

 同センターでは、子ども考古学教室の一環として、「まいぶん遺跡探検隊」と銘打ち、第一・二次の「夏休み自由研究教室」、第三・四次の「冬休み自由研究教室」と、全四回の体験教室を開催。作業体験などを通して、考古学や縄文時代に対する興味の喚起を図っている。第一・二次では、土器や石器を観察したほか、ミニチュアの土器や滑石を利用した装飾品づくりなどに取り組んだ。

 一月初旬に行われた第三次のテーマは、「火おこし」。小学生とその保護者二十人が参加した。作業に用いる道具の種類や名称について学んだあと、展示室にある昔の人たちが利用した火おこしの道具を見学。研修室へ戻り、ゆみぎり式、ひもぎり式などで、様々な方法で火おこしに挑戦。種火を麻の繊維に移し、大きく燃え上がった瞬間、歓声が上がった。

 一月中旬に行われた第四次には小学生とその保護者二十一人が参加。テーマは「発掘体験」。砂絵体験を通して基本土層を知るとともに、展示室にある現地の状態のまま、はぎ取ってきた土層を観察。測量機器レベルを利用し、高さを測る作業を行った。さらに、コンテナを千歳市、恵庭市付近の土層に見立て、その中にある遺構写真、実物資料を発掘する疑似体験を行った。貴重な本物に触れる経験は、保護者を含め参加者の好評を博していた。

 また、二月上旬には「まいぶん遺跡探検隊」第五次を実施。小・中学生とその保護者八人が参加し、ガラスを素材にした玉づくりを体験した。

この記事の他の写真

まいぶん遺跡・発掘体験
第4次では実物資料を発掘する疑似体験を行った
まいぶん遺跡・ガラス玉づくり
第5次で実施したガラス玉づくり

(道・道教委 2017-02-27付)

その他の記事( 道・道教委)

グローバル化の進展に対応 3タイプ別に英語力向上 指導プログラムを作成・普及―道教委

 道教委は二十九年度、タイプ別高校英語力向上事業を計画している。グローバル化の進展に対応するため、高校生が将来、英語を活用する機会を、あいさつなど「日常的な英会話を行うタイプ」、海外企業と取...

(2017-02-28)  全て読む

28年度管内教育実践表彰 多大な功績に敬意表す 6校、2団体、1個人に授与―渡島局

渡島管内教育実践表彰式  【函館発】渡島教育局は二十三日、道立函館美術館で二十八年度管内教育実践表彰状授与式を挙行した。受賞した六校、二団体と一個人に辻俊行局長が表彰状を手交。これまでの多大な功績に敬意を表するとと...

(2017-02-27)  全て読む

28年度渡島管内教育実践表彰受賞者の功績

渡島実践表彰・亀田小  【函館発】二十八年度渡島管内教育実践表彰受賞団体および個人の功績はつぎのとおり。=敬称略= 【学校教育】 ▼函館市立亀田小学校(秋山隆行校長、児童数二九六人) ▽長年にわたり、「『と...

(2017-02-27)  全て読む

宗谷局 管内教育実践表彰受賞者決定 利尻高など1校1団体

 【稚内発】宗谷教育局は、本年度の管内教育実践表彰受賞者を決定した。学校教育では利尻高校、社会教育では利尻富士町の南浜獅子神楽保存会が晴れの栄誉に輝いた。  表彰式は三月二日を予定。利尻高...

(2017-02-27)  全て読む

花咲小など8団体に栄誉 管内教育実践表彰の受賞者決定―根室局

 【根室発】本年度の根室管内教育実践表彰の受賞者が決定した。学校教育からは羅臼町立春松幼稚園や根室市立花咲小学校など四団体、社会教育からは日本将棋連盟別海支部やNPOなかしべつスポーツアカデ...

(2017-02-27)  全て読む

三岸好太郎美術館の愛称決定 「mima」(ミマ)に 横浜の小学生などが命名

三岸美術館愛称決定・ミマ  道教委が募集していた道立三岸好太郎美術館の愛称が「mima」(ミマ)に決まった。十八日、所蔵品展「その名はミギシ」開会中の同館で命名者へ表彰状が贈られた。  札幌生まれで日本近代美術史に...

(2017-02-27)  全て読む

未来を担う人づくり推進 高橋知事が道政執行方針

知事道政執行方針・高橋知事  高橋はるみ道知事は、二十四日の一定道議会開会に当たって、二十九年度道政執行方針を説明した。「世界を目指し未来を担う人づくり」として、グローバル人材の育成や学力向上対策、いじめ・不登校対策な...

(2017-02-27)  全て読む

道教委の29年度教育行政執行方針

 二十四日の一定道議会本会議で、道教委の柴田達夫教育長が説明した二十九年度教育行政執行方針の概要はつぎのとおり。 【はじめに】  来る二十九年度には、本道が「北海道」と命名されてから百五...

(2017-02-27)  全て読む

柴田教育長が教育行政執行方針説明―1定道議会 可能性を最大限に伸長 実践的な力の育成など重点に

教育行政執行方針・柴田教育長  道教委の柴田達夫教育長は二十四日、一定道議会の開会に当たって、二十九年度教育行政執行方針を説明した。「すべての子どもたちの可能性を最大限に伸ばし、これからの時代を生き抜く力を育成する」こと...

(2017-02-27)  全て読む

通常学級在籍の要支援者調査―道教委 校内で相互連携体制を 個別の指導計画作成9割以上

 道教委は、二十二日の教育委員会会議で、二十八年度「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒等に関する調査」結果を報告した。特別支援教育コーディネーターの配置は、一校当たり「...

(2017-02-24)  全て読む