28年度渡島管内教育実践表彰受賞者の功績(道・道教委 2017-02-27付)
函館市立亀田小
【函館発】二十八年度渡島管内教育実践表彰受賞団体および個人の功績はつぎのとおり。=敬称略=
【学校教育】
▼函館市立亀田小学校(秋山隆行校長、児童数二九六人)
▽長年にわたり、「『ともに』の精神(こころ)で学び合い・支え合い・鍛え合う亀田の子」を目標に、知・徳・体の調和のとれた子どもの育成に取り組んでいる。
特に、算数科の指導では、「自ら進んで学びに取り組んでいける子の育成」を研究主題とし、系統性を踏まえた指導計画の改善やアクティブ・ラーニングの視点から授業改善について研究を深め、その成果を北海道算数数学教育研究大会渡島・函館大会で発信するなど大きな成果を上げている。
また、学校力向上に関する総合実践事業の指定校として、毎年度、全学級の授業を公開し、学校が一体となって授業改善に取り組むなど、学力向上の取組は高く評価されている。
▼知内町立知内中学校(楢山聡校長、生徒数一〇五人)
▽長年にわたって、「自ら考え、判断し、行動できる生徒の育成」を目標に、確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた子どもの育成に取り組んでいる。
特に、二十七年度から「日本一丁寧なあいさつ」を自ら実践する生徒の育成を目指し、相手を尊重し立ち止まって礼をするなどのあいさつ運動を全教職員の率先垂範のもと全校生徒が一体となって取り組むとともに、そのあいさつ運動が町内の小学校や高校、町役場にも広がるなど大きな成果を上げている。
また、コミュニティ・スクールの制度を導入し、学校と家庭、地域が協働し子どもたちの豊かな成長を支えるなど、地域とともにある学校づくりの取組は高く評価されている。
▼八雲町立相沼小学校(見延誠一校長、児童数一九人)、八雲町立熊石第二中学校(工藤千香校長、生徒数一四人)
▽長年にわたって、両校は地域とともにある学校として、確かな学力、豊かな心、健やかな体の調和のとれた子どもの育成に地域と連携して取り組んでいる。
特に、八雲町無形民俗文化財である「相沼奴」を伝承する取組を教育活動に取り入れ、子どもたちが地域の保存会から郷土の歴史や文化について学び、学習発表会や文化祭、地域の行事などで保護者や地域住民に発表することを通して、子どもたちに郷土愛を育むなど大きな成果を上げている。
また、総合的な学習の時間において稲作やあわび養殖について学習し、地域の産業について理解を深めるなど、学校と地域が一体となって子どもたちを育てる取組は高く評価されている。
▼市立函館高校(西田正史校長、生徒数九五〇人)
▽長年にわたって、「何を求める」の校訓のもと、生徒の興味・関心に応じた指導を重視し、生徒一人ひとりの進路実現を図る進学重視型単位制高校として、特色ある学校づくりに取り組んでいる。
特に、総合的な学習の時間では、課題発見能力、問題解決力、表現力等の育成を目指し、小論文、ディベート、課題研究等の教科横断的な学習を通して、生徒が自ら研究テーマを設定し、研究した内容を論文にまとめ発表するなど大きな成果を上げている。
また、地域住民を講師としたロシア語、中国語等の外国語の科目、元町巡検や市民創作野外劇を通して地域を学ぶ「函館学」の科目を設定するなど、地域に根ざしたグローバル・リーダーを育成する取組は高く評価されている。
▼函館稜北高校(佐々木光晴校長、生徒数三五九人)
▽長年にわたって、「創造 良識 健康」の校訓のもと、確かな学力、社会人基礎力、豊な人間性と健康な心身の育成を目指すとともに、学校独自の「Wisdomプロジェクト」を推進するなど、二十一世紀型の学力を育てる特色ある学校づくりに取り組んでいる。
特に、文部科学省の研究指定事業の取組を通して、学力向上に向け、アクティブ・ラーニングの視点から授業改善に取り組み、本道の研究推進の拠点校として研究成果を全道・全国に発信するなど大きな成果を上げている。
また、読書活動推進委員会を中心に図書館の配架や表示を工夫したり、朝読書を推進したりする取組は、二十八年度「子ども読書活動優秀実践校」として文部科学大臣表彰を受賞するなど高く評価されている。
▼道南音楽教育研究協議会(笠島美教会長、会員数一五九人)
▽長年にわたって、小・中学校と高校が連携して研究を深め、子どもたちの音楽活動の能力を伸長し豊かな情操を養う音楽教育の推進に取り組んでいる。
特に、本年度は、「ひびきあい つながり・ひろがる 音楽のメッセージ」を研究主題として全日本音楽教育研究大会全国大会函館・道南大会を開催し、授業公開や記念演奏等を通じて、音や心が響き合い伝え合う子どもたちの学習の様子を公開するなど大きな成果を上げている。
また、これまで管内各市町の音楽研究会と連携し、指導力の向上に努めるなど、管内の音楽教育の充実・発展に貢献する取組は高く評価されている。
▼佐々木壮一(函館市立深堀中学校教諭)
▽長年にわたって、中学校美術科の学習指導において優れた指導力を発揮し、子どもたちに美術の創造活動の喜びを味わわせ、豊かな情操を養う美術教育の推進に取り組んでいる。
特に、二十六年度から、北海道立函館美術館と連携した美術教育の在り方について研究を深め、地域の教育資源を活用した授業づくりに努めるとともに、二十七年度には北海道造形教育研究大会函館大会における大会事務局の中核として大会運営および授業公開を行い、研究大会を成功に導いた。
また、部活動においても各種美術コンクールにおいて多くの生徒を上位入賞に導くなど指導力を発揮し、管内の美術教育の充実・発展に貢献する取組は高く評価されている。
【社会教育】
▼渡島PTA連合会(山田顕人会長、会員数九、一七六人)
▽長年にわたって、子どもたちの健やかな成長を願い、保護者と教職員が互いに学び合うとともに、研修活動や教育活動の充実に向け、地域の実態に応じた活動に取り組んでいる。
特に、各市町PTA連合会や各学校PTAでは、家庭教育や学校の支援活動、学力向上に向けた取組等を通して、保護者と教職員が協働し、本年度、第六十回研究大会を開催するなど、学校・家庭・地域の連携を促進するPTA活動の充実に大きな成果を上げている。
また、管内小中学校長会等と連携したスマートフォンによるネットトラブルの未然防止や家庭でのルールづくりの啓発、地域と一体となった街頭指導を実践するなど、子どもたちが安心して生活することのできる環境づくりの取組は高く評価されている。
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知内町立知内中
八雲町立相沼小・熊石第二中
市立函館高
函館稜北高
道南音楽教育研究協議会
函館市立深堀中・佐々木壮一教諭
渡島PTA連合会
(道・道教委 2017-02-27付)
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