三岸好太郎美術館の愛称決定 「mima」(ミマ)に 横浜の小学生などが命名(道・道教委 2017-02-27付)
愛称のロゴが書かれた看板を持つ命名者の北澤さん
道教委が募集していた道立三岸好太郎美術館の愛称が「mima」(ミマ)に決まった。十八日、所蔵品展「その名はミギシ」開会中の同館で命名者へ表彰状が贈られた。
札幌生まれで日本近代美術史に鮮やかな光を放った三岸好太郎(一九〇三~一九三四年)。同館は、好太郎の妻であり、画家の三岸節子さんと遺族から好太郎の作品百二十点が寄贈されたことを契機に、一九六七(昭和四十二)年、道内初の美術館として開館した。
前身の道立美術館から数え、ことし九月で開館五十周年を迎えることから、美術館の幅広い活動をより明快に親しみやすさく多くの人に伝えるとともに、さらなる発展を目指して、愛称を募集することとした。
全国から五百四十八人、一千二百五十件の応募があり、外部有識者五人からの意見を参考に、選考会議(道教委・同館)で選考。「MiMA」と名付けた横浜市の小学六年生・北澤花連さんと、「MIMA」を応募した奈良県生駒市の会社員・脇本健治さんを最優秀賞に選んだ。
二人とも、英語表記「Migishi(Kotaro)Museum of Art」の頭文字から採ったという。さらに、道教委は、若手芸術家の作品紹介やコンサートなど同館の発展的方向性をイメージできる、「Message of impression by meeting art」(アートとの出会いによる、感動のメッセージ)というフレーズを当てはめるとともに、やわらかさや親しみをやすさを表現するため文字はすべて小文字とした、「mima」と決定。愛称をもとに札幌のデザイナー・畠山尚さんがロゴマークを作成した。
◆一層愛される美術館目指す
この日、同館で行われた表彰式には命名者のうち北澤さんが出席。嵐田昇館長が応募の状況や選考経過を説明した上で、「より一層愛される美術館を目指し、美術家のみならず、若手の芸術家が育つ場所にしていきたい」と呼びかけた。
このあと、嵐田館長から北澤さんに表彰状と記念品が贈られた。北澤さんは帯広生まれで、昨夏までニューヨークに在住し、「MоMA(モマ、ニューヨーク近代美術館)のようにたくさんの人に親しまれ、愛されてほしいという思いを込めて付けた」と話した。
愛称とロゴは、今後、同館で製作する封筒、展覧会のポスターやカレンダー、ホームページなどに使われる。
(道・道教委 2017-02-27付)
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