道の29年度私学関係予算案 3.5%減の459億円計上(道・道教委 2017-03-01付)
道は、二月二十四日開会の一定道議会に二十九年度私学関係当初予算案を提案した。予算額は、対前年度当初比三・五%、十六億五千二百四十三万円減の四百五十九億七千四十六万円。
主な事業をみると、私立高校管理運営対策費補助金に百八億六千九百十九万円を計上。そのうち、運営費は百四億一千八百七十四万円で、生徒一人当たりの単価は〇・八%、二千六百六十二円増の三十五万一千五百六十九円となっている。
私立幼稚園等管理運営対策費補助金には、六十億七千九百八万円を充てた。このうち、運営費は四十九億七千九百六十三万円。園児一人当たりの単価は、〇・八%、一千四百三十八円増の十八万一千百三十七円となる。
予算案の概要はつぎのとおり(金額単位・万円)。
【私立学校の振興】
▼私立高校管理運営対策費補助金=一、〇八六、九一九
▽運営費=一、〇四一、八七四―五一校
▽過疎=三九、三四五―一三校(小規模経営改善促進費二三、〇〇〇含む)
▽狭域=五、六九九―二校
▼私立中学校管理運営対策費補助金=九七、九五七
▽運営費=一五校
▼私立小学校管理運営対策費補助金=四、二四一
▽運営費=三校
▼私立幼稚園等管理運営対策費補助金=六〇七、九〇八
▽運営費=四九七、九六三―一八三園
▽特別支援=七七、四五三―一、三一五人
▽教育改革推進費等(施設型給付移行園分)=三二、四九〇―二七一園
▼私立専修学校等管理運営対策費補助金=六〇、九九三
▽運営費=一〇五校
▼私立学校施設耐震診断事業費補助金=六五二
▽耐震診断経費の助成―六棟
▼私立高校経営安定資金貸付事業費=三五八、八八四―団体が私立高校に対して行う貸付事業資金への貸付
▽新規(長期)=九〇、〇〇〇
▽新規(短期)=二五、〇〇〇
▽再貸付金=二三九、九八〇
▼道私学振興基金協会貸付事業費=二五、二三九―団体が私立学校に対して行う施設整備資金貸付事業資金への貸付
▽新規=一〇、〇〇〇
▽再貸付金=一五、〇〇〇
▼私立高校等就学支援事業費=七九七、八八二
▽就学支援金=七三二、六九九―高校等の授業料に充てるため、就学支援金を支給
▽奨学のための給付金=五七、二六九―年収二五〇万円未満世帯に対して、学用品費等として奨学のための給付金を支給
▽学び直しへの支援=一、七二二―高校等を中途退学した人が、高校等で再び学び直す場合に、最長二年まで支援金を支給
▽事務費補助=六、一九一―就学支援金の交付事務費
▼私立高校等授業料軽減補助金=七一、〇〇二―学校法人が行う私立高校等の授業料軽減事業に対する補助
▼私立特別支援教育対策費補助金=五、九二八
▽運営費―一校
▼私立高校等生徒奨学事業費=一、三二〇、六七九―団体が行う奨学事業資金の貸付。生徒一人当たり月額一万円、一万五千円、二万円、二万五千円、三万円、三万五千円のうちから選択
▽新規貸付=一四二、一二六
▽再貸付金=一、一五七、二九四
▽補助金=六、五五二―事務費
▼私立学校被災生徒等就学支援事業費=四四〇―東日本大震災によって、経済的理由から就学等が困難となった世帯の生徒等への支援
▼私立学校教職員退職手当資金給付事業費補助金=五五、三二三―退職手当資金給付事業に対する補助
▽道私学退職金社団=二三、五三九
▽道私立幼稚園協会=二七、八三〇
▽道私立専修学校各種学校連合会=三、九五二
▼日本私立学校振興共済事業団補助金=一四、〇三七―長期給付事業に対する掛金の補助
▼子育て支援対策事業費=一六、九九九―幼稚園における遊具等の環境整備。三〇六園
▼幼稚園等耐震化促進事業費=五二、八〇九―認定こども園へ移行予定の私立幼稚園(すでに移行した場合を含む)に対する園舎耐震化への支援。四園
▼私立専門学校生経済的支援等事業費=三、九六九―国の専門学校生への効果的な経済的支援の在り方に関する実証研究事業を活用した、経済的に修学困難な道内専門学校生に対する支援等
▼職業実践専門課程研修費補助金=二〇〇―道私立専修学校各種学校教員能力認定委員会に対する補助
【高等教育の整備】
▼新設大学整備費補助金=一四、八一二
▽公立はこだて未来大学=一〇、五七六
▽名寄市立大学=四、二三五
(道・道教委 2017-03-01付)
その他の記事( 道・道教委)
道教委の「標準的な職」 新たに「専門主任」設置 若手への指導助言など強化
道教委は、一日に開いた教育委員会会議で、教育庁等職員の「標準的な職および標準職務遂行能力」の一部改正を決定した。人事管理上の課題にかんがみ、上司の命を受けて担当の専門業務を処理するとともに...(2017-03-03) 全て読む
3人、2校の取組たたえる 道教育実践表彰伝達式―胆振局
【室蘭発】胆振教育局は二月二十三日から二十七日にかけて、本年度の道教育実践表彰における管内受賞者に対し、表彰状を伝達した。教職員部門は南正彦主幹教諭など三人、学校部門は登別市立幌別小学校、...(2017-03-15) 全て読む
民間の募金とタイアップ 道の未来チャレンジ基金
道は、北海道未来人財応援基金(愛称・ほっかいどう未来チャレンジ基金)の安定的運営を目指し、古本募金ハッピープロジェクト「ハピぼん」とタイアップした寄付の取組を開始した。 ほっかいどう未...(2017-03-02) 全て読む
公立高入選再出願後の状況 全体平均倍率0.99倍 普通科6校など1.5倍超
道教委と札幌市教委は二月二十八日、二十九年度公立高校入学者選抜再出願後の出願状況(二月二十三日現在)を発表した。全日制・定時制を合わせた全体平均倍率は、出願変更後よりも〇・〇一ポイント低い...(2017-03-01) 全て読む
道の29年度総合教育関係予算案 総合教育会議開催等で201万円
道は、二月二十四日開会の一定道議会に、総額二百一万円の二十九年度総合教育関係予算案を提案した。 このうち、政策調整諸費(総合教育会議開催費)に九十二万円、各種審議会経費(道いじめ調査委...(2017-03-01) 全て読む
U―18未来フォーラム事業 ICT活用し英語で交流 拠点校生徒が参加―道教委
道教委は、「U―18未来フォーラム事業」の一環として、二月上旬に江別市内の道立教育研究所で、二十八年度全道フォーラムを開いた。拠点校の生徒が一堂に会し、ICT機器を活用しながら、外国人留学...(2017-03-01) 全て読む
道教委が文科省委託事業協議会 保護者への指導が必要 子どもの望ましいネット利用で
道教委は二月二十三日、札幌市内のかでる2・7で「望ましいインターネット利用に向けた環境醸成推進事業」第二回全道協議会を開いた。二十七・二十八年度の取組報告を受け、出席者からは、子どもだけで...(2017-03-01) 全て読む
小中連携、一貫教育の推進 全校で教育の質向上 道教委が全道連携協議会等
道教委は二月中旬、札幌市内の道第二水産ビルで二十八年度第二回道「小中一貫教育推進事業」運営会議兼「小中連携、一貫教育実践事業」全道連携協議会を開いた。指定校の取組発表などを行い、小中一貫教...(2017-03-01) 全て読む
全道中学生税をテーマとしたポスター 60人、10校が入賞
道は、第三十一回全道中学生税をテーマとしたポスター募集の入賞者・校を決定した。道税の啓発事業の一環として、昭和六十一年から実施しているもの。本年度は百四十五校から三千七百九作品の応募があり...(2017-03-01) 全て読む
受賞者の功績たたえる 管内教育実践表彰式を挙行―空知局
【岩見沢発】空知教育局は二月二十四日、空知合同庁舎で二十八年度管内教育実践表彰の表彰式を執り行った。小山茂樹局長が受賞した一園四校、一団体と二個人に表彰状を手渡し、受賞者の功績をたたえた。...(2017-03-01) 全て読む