札幌市立大学が卒業修了研究展　デザイン専攻した２２人　学びの成果　作品に込め　

（学校 2017-03-09付）

多くの来場者が作品を通して学生の感性にふれた

　札幌市立大学（蓮見孝学長）のデザイン学部・デザイン研究科は三日から七日まで、札幌駅前通地下広場チ・カ・ホで第八回卒業修了研究展を開催した。今月卒業・修了予定の学生二十二人による創意工夫に満ちた作品を展示。多くの人々が来場し、興味深そうに会場を見て回っていた。

　学生たちの研究成果を市民に広く知ってもらおうと実施しているもの。

　この日、会場には二十二点の力作を展示。積雪寒冷地でも使えるスケートボードや、感情表現や他者への興味・関心について調査するために学生が製作したぬいぐるみ「オトモダチ」などを並べた。

　子どものコミュニケーション能力を育む遊びを研究した学生は、創作活動で子どもが達成感を得た際、周りの人の反応によって承認欲求が満たされ、コミュニケーション能力の向上につながるとの仮定を設定。昨年実施した小学生以下対象のワークショップにおける様子をパネルで紹介した。

　また、『シマフクロウ　ちびのぼうけん』と題して、絶滅危惧種に指定されているシマフクロウの現状を絵本にまとめた学生は、パネルと絵本を展示。「自然と人間のかかわり」といったコンセプトをはじめ、作品にかける思いを伝えた。

　作品展は十三日から二十日まで、同大学芸術の森キャンパスに会場を移して行われる。

(学校 2017-03-09付)