千歳リハビリテーション学院　セラピストへの道へ一歩　理学・作業療法科９７人が卒業

（学校 2017-03-14付）

卒業生代表に伊藤学院長が証書を手渡した

　理学療法士、作業療法士を養成する北海道千歳リハビリテーション学院（伊藤俊一学院長）は九日、千歳市内のＡＮＡクラウンプラザホテル千歳で二十八年度卒業証書授与式を挙行した。理学療法学科第二十期・作業療法学科第十七期生、合わせて九十七人がセラピストとして、リハビリテーション医療の第一線へ踏み出した。

　学校法人淳心学園（松木謙公理事長）が運営する同学院は、理学療法士養成の三年制専修学校として平成七年四月に開学。十年四月には作業療法士養成の作業療法学科を開設するなど、厚生労働大臣指定校としてスペシャリスト養成にふさわしい充実した教育指導を展開している。

　式では、来賓と教職員、保護者が拍手で迎える中、卒業生が入場。続いて、理学療法学科七十人、作業療法学科二十七人の卒業生の代表に、伊藤学院長が卒業証書を手渡した。

　引き続き、松木理事長が式辞。「学院で習得した医療の基礎、専門知識・技術に加え、痛める人の心を癒し、他人の身、患者の身になって考えられる医療人にならなければならない」と卒業生に対し人間性の重要性を強調。社会保障制度の変化など急速に変化する社会の動向にも目を向け、「バランス感覚の取れた、優れた医療人になってほしい」と激励した。

　成績優秀者などに対する各種表彰のあと、在学生送辞を受け、卒業生を代表して理学療法学科の黒澤響平さんが答辞。先生方や両親、同じ目標に向かってともに成長した仲間の存在に感謝し、「学院で学んだことは知識や技術だけでなく、豊かな人間性だと感じている。今後はそれぞれ違う道のスタートラインに立つが、千歳リハの誇りを胸に覚悟をもって自分たちの道を歩んでいきます」と力強く決意を語った。

　卒業生は国家試験（今月二十八日合格発表）のクリアを条件に、四月から医療現場の最前線に立つ。

　淳心学園は、同学院に代わる新しい健康増進・障害予防の拠点として、四月より「北海道千歳リハビリテーション大学」を新設。同学院は在校生が卒業する二年後まで存続する。

(学校 2017-03-14付)