旭川市近文小が「ツイタもん」導入　ＩＣタグで登下校確認　児童の安全確保し防犯推進

（学校 2017-03-17付）

「ツイタもん」のＩＣタグ。雨天でも使用可能な完全防水仕様となっている

　【旭川発】旭川市立近文小学校（福家尚校長）は、三学期から市では初めてとなる児童見守り安心システム「ツイタもん」を導入している。全校児童にＩＣタグを無料貸与し、ランドセル等にタグを取り付けることで、登下校の状況を管理端末や防犯カメラで確認するとともに、保護者にメール配信。児童の安心安全を確保し防犯効果の向上につなげたい考えだ。

　「ツイタもん」は、子どもの安全を守る活動を展開しているＮＰＯ法人ツイタもんが提供する学校認定防犯システム。

　ランドセル等に取り付けるＩＣタグを無料で貸与しており、タグを付けた子どもが校門等に設置したセンサー前を通過すると、誰がいつ登下校したか、履歴が管理端末に自動で記録される。また、校門等に設置した防犯カメラで映像も記録される。

　これによって、学校は二十四時間体制で子どもたちの登下校の状況を把握することができる。

　また、有料で保護者に対し、子どもの登下校の時刻をメールで送信することも可能。

　同校は、近隣に大型の商業施設や交通量の多い道路があり、安全・防犯のため登下校時の見守り活動などを行ってきたが、さらなる安全対策の一環として、市で初めて同システムを導入。センサーと防犯カメラを児童玄関に設置し、三学期がスタートする一月十七日に全校児童にＩＣタグを配布して運用を開始した。

　メール送信の有料登録は保護者の任意となっているが、登録した保護者は「子どもが登下校で学校に出入りしたらメールで連絡があるので安心できる。早退などで急な迎えの際も、子どもが学校を出たらすぐ分かるので非常に助かる」と導入を歓迎している。

　同校では、「本校は十八年度から保護者や地域の方々の協力で、児童の登下校時の見守り活動〝近文あい運動〟を実施しているが、相乗効果でさらなる児童の安心安全を確保するとともに、地域における犯罪抑止力の向上を図りたい」と話している。

(学校 2017-03-17付)