札幌工科専門学校が第３５回卒業式　社会に役立つ技術者に　公務員など資格取得多数

（学校 2017-03-14付）

三上校長が一人ひとりに卒業証書を手渡した

　学校法人常松学園（常松哲理事長）札幌工科専門学校（三上敬司校長）は十日、札幌市内のホテルユキタで第三十五回卒業証書授与式を挙行した。公務員試験合格者二十二人をはじめ、多くの資格を取得した卒業生・修了生六十六人の晴れの門出を祝った。

　同校は、環境土木工学科、環境緑地工学科、測量情報科などを有する道内唯一の土木系専門学校。測量士、土木施工管理技士など多くの資格を卒業と同時または有利な条件で取得できる。

　また、技術者不足に悩む建設業界に対し、企業が社員を同校に委託生として入学させると、学費の一部を免除する「企業委託制度」も実施し、積極的な人材育成に尽力している。

　本年度の卒業生は六十一人。また、二年制の環境土木工学科、造園緑地科の一年次に公務員試験に合格した学生五人が、一年次の単位をすべて習得し修了生となった。

　卒業式では、多くの来賓や保護者が見守る中、三上校長が卒業証書・修了証書を授与。また、各種資格認定証や、日本測量協会会長賞などの賞状を授与した。

　三上校長が式辞を述べ、「本年度は数多くの資格を取得され、就職希望者全員が目指す企業に就職でき、公務員にも多数が合格した」と学生たちの努力をたたえた。

　その上で、「強靱な国土づくりや環境づくりの担い手として、本校で学んだ多くのことを生かし、粘り強く活躍してほしい」と期待を寄せた。

　続いて、常松理事長が祝辞。「本校は開学以来、少人数制の教育を一貫して行い、優秀な人材を育てることに注力している。皆さんのレベルは高く、本校の卒業生は業界になくてはならない人材となっている。どうか自信をもって活躍してほしい」と激励した。

　続いて、来賓の今日出人北海道開発局長と、国土地理院北海道測量部の乙井康成部長が祝辞。今局長は「皆さんへの期待は非常に大きい。経験を蓄積し、自分を磨き、立派な技術者になってほしい」と期待した。

　最後に、卒業生を代表し環境緑地工学科の三島直記君が「とても有意義な二年間だった。札幌工科専門学校の卒業生としての誇りをもち、技術者として社会に貢献していきたい」と力強く答辞を述べた。

(学校 2017-03-14付)