４月１日に待望の開校　市立札幌みなみの杜高等支援

（学校 2017-03-23付）

　市立札幌みなみの杜高等支援学校が四月一日開校する。学校教育目標「さあ出発！～共に歩み　共に感じ　共にひらく」、校訓「らしくあれ」と設定。普通科職業コース制を導入しており、カフェ運営を中心とした三部門七職業コースで自分らしく生き生きと社会の中で活躍できる生徒を育てていく。

　札幌市では、特別支援教育のニーズが高まっているほか、北部に高等支援学校が集中していることから生徒の通いやすさ等を考慮し、同校を開校することとした。場所は二十四年三月に閉校となった旧真駒内小跡地となっている。

　同校では障がいのある生徒に社会参加を促進していくため、就労の場の拡大や就労支援の充実に向けた特色ある学校づくりを目指しており、普通科職業コースを設置。また、校内にあるみなみの杜カフェ（通称・杜ｃａｆｅ）で週二回のカフェ営業を予定しており、生徒が接客・販売等を行うなど地域と交流できる環境を整えている。なお、カフェのプレオープンは七月を予定している。

◆３部門７職業コース

　普通科職業コースでは生産・カフェ運営・外部サービスの三部門があり、生産部門ではみなみの杜ファームとみなみの杜工房の二コースを設置。カフェメニューでの使用や販売を目的とした農作物の栽培や製品製作を行う。

　カフェ運営部門では「みなみの杜キッチン」「みなみの杜センター」「みなみの杜サポート」の三コースを設置。キッチンコースでは、カフェメニューでの提供や販売を目的とした製パン・製菓等を、センターコースでは接客や商品管理、販売等を行う。また、サポートコースでは製品デザインや保育・介護基礎等について学ぶ。

　外部サービス部門ではみなみの杜クリーンアップとみなみの杜エコサイクルの二コースを設置。クリーンアップコースではカフェや窓の清掃、校地内の芝メンテナンス等を行う。エコサイクルコースは電子機器の解体やリサイクル品回収・洗浄等について学ぶ。

　生徒は一年次に各コースの基礎・基本を学ぶなど幅広い体験を実施。二年次からは一人ひとりが一年次の学びを振り返り、自分の特性や将来の目標等を考慮して、三部門七職業コースから選択して学習する。

(学校 2017-03-23付)