札幌市議会予算特別委員会ダイジェスト（２９年３月１６日）　新年度図書館司書配置３０校増　３１年度の市内全中学校配置目指す

（市町村 2017-03-21付）

　札幌市議会第一部予算特別委員会が十六日、第一特別委員会会議室で開かれ、教職員の勤務時間の管理や小学校プールの在り方、学校図書館司書等について質疑が行われた。学校図書館司書について引地秀美学校教育部長は「二十九年度は三十校増加の計六十校、三十年度は計八十校に拡充し、その成果を検証しながら三十一年度の市内全中学校への配置を目指していく」と方針を示した。

　ふじわら広昭委員（民進党市民連合）や小口智久委員（公明党）、中川賢一委員（自民党）らが質問に立ち、檜田英樹教職員担当部長や引地学校教育部長、本居文男学校施設担当部長が答弁した。

　厚生労働省が「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずるべき措置に関するガイドライン」を策定したことについて、檜田部長は「教員の多忙な勤務状況を踏まえ、健康管理上必要で、働き方の見直しにつながる。勤務時間の管理の在り方について学校とともにより良い方策を検討したい」と述べた。

　ふじわら委員の質問に対する答弁。

　授業において司書教諭とのＴＴ指導のほか、図書館の環境整備等を行う学校図書館司書の配置について、引地部長は「二十九年度は三十校増加の計六十校、三十年度は計八十校に拡充し、その成果を検証しながら三十一年度の市内全中学校への配置を目指していく」との方針を示した。

　小口委員の質問に対する答弁。

　札幌市は二十八年三月に策定した「札幌市学校施設維持更新基本計画」で、今後の小学校プールの在り方について検討を行う方向性を示している。

　学校プールの集約化や区民プールの活用などについて本居部長は「カリキュラムの大幅な見直しや児童の移動手段の確保など、学校運営体制に及ぼす大きな影響など、解決しなければいけない課題がある」と話し、具体的に検討していく考えを示した。

　中川委員の質問に対する答弁。

　札幌市教委は、学校と家庭が一体となって子どもの学習習慣・運動習慣・生活習慣づくりを支えるための指針『さっぽろっ子“学び”のススメ』のリーフレットを作成。引地部長は「各学校のニーズや子どもの発達の段階に応じて編集することができる補助資料を作成する」と今後の方針を示した。

　伴良隆委員（自民党）の質問に対する答弁。

(市町村 2017-03-21付)